2018年10月31日

テナーサックスの吹き方 タンギング篇

今回は、タンギングについてです。

チャーリー・パーカーのタンギングはすさまじいものがあります。

でも、テナー吹きで同じような雰囲気のタンギングは少ないかもしれません。
コルトレーンと比べて、どうでしょうか?

絶対無理!という凄い人がいます。

バリトンですが、ロニー・キューバーもすさまじい!


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よく、サックスのタンギングについて、
「tu」とか「du」というのを推奨する方が、いますが、
これは、どちらかというと、アルト向けのタンギングなんです。

もちろん、シングルタンギングが生きる音域もあります。
※シングルタンギングも重要です。
わたしは、リードとマウスピースとの開きが縮まないよう心がけています。

でも、サイドキーより上の高音域や、フラジオ音域では、得てして音が潰れがちです。
ぶっとい音の出るタンギングにはなりません。

音の線の細いタンギングになってしまいます。

低音域も、どうしても、迫力のある「バコーン」という、音になりません。

バリトンは結構、迫力ある音がしていましたが、テナーではダメなんです。

エアーばかりに頼っていると、音が汚く割れてしまいます。

「tu」では、舌の先端が、口の中のどのあたりに当たるでしょうか?
上の歯の裏側辺りに当たるのではないでしょうか?
これでは、まったくダメです。

「du」では、どうでしょう?
わたしの場合、上の歯の裏側辺りでも「du」の発音になりますが、これもダメです。
では、舌を下げて、歯茎の下の窪みのようなところに、舌の先端を当ててみても、かろうじて「du」の発音が出ます。

これでも、どうしてもエアーが詰まってしまうのです。

あまり、エアーが遠くに飛ばない感じがしませんか?

これは、対面、もしくは映像で説明するのが一番いいのですが、
文章で伝わるよう、出きるだけ頑張ってみます。

歯茎の下の窪みのようなところに、舌の先端を当て押し下げます。
そして、舌の中央よりも、少し奥のところを上の歯の裏側に当てます。

舌の奥と、上の歯の裏側にブドウの種を一つはさみ、それを出きるだけ遠くへ「タアァ〜」と超高速で飛ばす要領です。
この時、リバース(嗚咽感)の動作を、そっくりあてはめます。
「オエェ〜」と、勢いよく吐き遠くへ吹き飛ばす感じです。

あと、これでは若干、力が入る箇所があるので、それを修正するやり方があります。
でも、これは、わたしも、いろいろ試したのですが、対面、動画等でないと説明不能のようです。

一目瞭然なのですが、文章表現は、ちょっと無理のようです。
誤解した動作に、なる可能性が大変高そうです。

でも、
「タアァ〜」〜「リバース」だけでも、かなり違うはずです。
脱力のポイントも、各自見出せるかもしれません。

これは、「しゃくり奏法」是正のポイントにもなります。
ギターのチョーキングのような、カッコいい、ぶっとい高音域も出せるようになります。

もちろん、低音域も、「バコ〜ン」と、決まります。
テナーの醍醐味の音の一つですから。

ギターのチョーキングも、ジョンコルトレーンのバラードというアルバムから来ている?
という話しも聞いたことがあります。
ラリー・カールトンの愛聴盤だったようですから。


また、「企業秘密」級の舌の使い方も、別の記事で、ご紹介しましたが、

「舌がマウスピース」の上にいくことがあります。

これは多分!ジョン・コルトレーンが今すぐ電話でベン・ウェブスターに聞きたい!と語っていた奏法です。
スタン・ゲッツの甘い音色にも相通ずるものがあります。
コルトレーンも、「サックスやっていたら誰でもスタンのように吹きたいと思うはずだ」とも語っていました。

コルトレーンとの共演の映像もYoutubeで見られますが、このときの音色は少しモコモコした感じがします。
おそらく、かなり固いリードを使っていたのではないでしょうか?
それでも各音域の音でもリードをしっかり鳴らしきった吹き方をしています。

しかし、彼と共演した人の話では、とてつもなく大きなサウンドだったといいます。
他のサックスプレイヤーとは、スケールの大きさがまったく違ったとも語っていました。
スピーカーから流れる彼の音から音づくりしてはいけないようです。
というか、至難の業です。

話が少々、脱線しましたが
とても柔らかい音色のタンギングが低音域〜高音域〜フラジオ音域までで、きれいに出せます。
サブトーンがかった、音色も可能です。

「ロレロレ・タンギング」というのがあります。
マンドリンのトレモロ奏法のような、表現方法です。

このときも、マウスピースの上を、舌で左右にコロコロしたほうが、舌を切るリスクも少ないし、舌の動きもマウスピースの滑りを利用できるので、より綺麗に出せます。
舌の裏側を切らないよう舌の位置を工夫してみてください。

チャーリー・ミンガスのグッド・バイ・ポーク・ハット(1:45あたりから)という曲(オリジナル版)で、ブッカー・アーヴィンというテナー奏者が綺麗に決めています。


あとは、スラップタンギングですね。

これが、テナー吹きには、とても重要です。

バリトンなんかでも、マジでカッコいい!!

「ペンペン」という音だけを、スラップタンギングと認識するのは、とりあえず、やめましょう。
本当にマスターすると、あちらこちらで、応用が効きます。

でも、文章表現は、かなり、むずかしいようです。

また体調のいいときに、チャレンジしてみたいと思います。


posted by happy_kin at 13:42| Comment(0) | 日記

2018年10月30日

テナーサックス 吹いてて嫌になる、吹奏法、音色のスランプ脱出法! in札幌

長年、テナーを吹いていて、自分の音が嫌で、嫌でたまらない!
という、人向けの記事です。

これは、人に訊くのも、人に指摘されるのも、案外、嫌なものです。

それぞれに生涯を賭け、プライドを持ち、やってきたことですから・・・

こういうブログ記事なら、嫌なら、スルー出来るし・・・、

また、大変失礼ながら、サックス教室の先生レベルのノウハウで太刀打ちできる問題でもない。

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何度か、このブログでも記事にしましたが、奏法・音色のスランプって、呼吸法によるところが最大の要因のような気がします。

「余分な力による弊害から弊害が生まれ」・・・知らず知らずのうちに雪だるま式に膨れ上がったということです。

何よりの一番の要因は、「とりあえず音が出ちゃう楽器」という点が一番です。

とくに、テナーサックスの場合は、この流れで行った場合に後々、痛い目を見ることになる。

口の中の形、下唇の使い方・・・については別の記事をご参照ください。

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今回は「フルトーン」という、視点で語ってみたいと思います。

「フルトーン」奏法とは、
「楽器を鳴らしきるためのメソッドです」

音色作り、改変の大切な前段階と、お考え下さい。

「呼吸法」〜「正しい口の中」〜「アンブシャーの構築(下唇の使い方)」
という流れになります。

自然なエアー(氣)の循環で、余分な力を排除し、
音を出すために必要な身体箇所を見出し、身体にしみこませるための
トレーニングです。

いっぱい吸って→いっぱい吐いて(吹きこむ)が、基本です。

※ご注意ください
急激に行うと大変危険です。
クラクラして意識が遠のくことがございます。
くれぐれも、自己の体調管理をしっかり行ってください。
寒暖差の激しい季節、地域では特に注意が必要です。

楽器を持たないでやる呼吸法のストレッチで行ったままの
「いっぱい吸って→いっぱい吐いて」と同じ形の状態を、
今度は楽器を持ち、
「いっぱい吸って→いっぱい吐いて」を、マウスピースを咥え、息を吹き込む形で行います。

これは、限界まで大きく「1,2,3,4」と吸い込みます。
このときの状態は、テノール歌手の胸を大きく広げた形が良いようです。
そこから脱力視ながら、力強く息を吐き出すときに、頭部が前傾すると思います。
その自然な流れから生じる身体の動きと、息が自然と吐き出される口の位置に、マウスピースが来るようにストラップを調整すると良いでしょう。

そして、吹き込む息の形ですが、

1、超高速の息を、出来るだけ遠くに飛ばすパターン。
 唇に軽く挟んだブドウの種を舌を使わずにエアーだけで出来るだけ遠くへ飛ばす要領で行います。
 出しやすい音域の音から、最低音〜最高音域まで地道に行います。音符の長さは全音符のフェルマータのようなものから
はじめるとよいでしょう。
2、あくびの要領でため息の延長のようなエアーを出来るだけ長く吹き込む練習です。
 これも、1、と同じ要領ですべての音域にわたって地道に行います。
3、もし、サブトーンを出したい、改良したい場合は、2、の要領で、舌を下にさげた状態から、息を吹き込みながら、じょじょに舌を上へと移動させます。
 これを、楽器を吹かない状態でやると「ひゅー」という風の音がすると思います。
 息のスピードが速ければ速いほど、鋭い風の音になると思います。
 この要領で楽器を吹くときにも、そのままを応用するのです。

かなり、割れた汚い音がするかもしれませんが、ここで「息の妥協」は、しないでください。
これは、あくまでも「いっぱい吸って→いっぱい吐いて」をゆっくり、大きく行う呼吸といった流れで余分な力が入らなくなるための身体トレーニングです。
「楽器を吹くときの呼吸運動」をベストな状態にするトレーニングです。

ベストな状態を発見し、それをキープするといった考えは持たないようにしてください。
あくまでも、身体に覚えこませるためのトレーニングです。

1と2を安定させるには、
pp<ff、ff>ppといったトレーニングが大変有効です。

このトレーニングをしている期間は、音痴にならないよう
音感修正(ソルフェージュ等で指先の音とリンクするような!)のトレーニングも、この間は必須となります。
この耳のリカバリーは、とても重要です。

アンブシャーを整えて音色をコンパクトにまとめるようなことは、してはいけません。

1日、2日で良くなるとは思わないで下さい。
3ヶ月くらい・・・な長い目を持つことが必要です。
でも、この練習をするときは、練習が終わったら、すべて忘れてください。
身体がしっかりと記憶していますから、左脳的な記憶を、引きずる必要はありません。
もしろ、してはいけません。

身体で覚えたことのほうが、左脳的記憶より強いのです。
むしろ左脳的意識コントロールの方が、ときに邪魔になります。

「いっぱい吸って→いっぱい吐いて」の身体作りをしているのです。
呼吸法で身体作りして→楽器を吹くときにもそのまま応用するのです。

この練習は、とても退屈です。
意識すべき重要なテーマは一つだけです。

なので、わたしはエッチな写真集を譜面台において、やっていました。(笑)
ちょうど、我が家に遊びに来ていた、小学5,6年の女の子が、
「おじちゃ〜、何見てるの?」という事件がありました。

あの子、生涯忘れないかもしれません・・・(少し反省)

女性の方でも、好きなタレントとか、目が飽きないものを譜面台に置くといいかもしれません。

本当に退屈で、地味なトレーニングですから、、、
そして、何よりも、辛抱して続けることが大切です。
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これがある程度、出来たと感じられたら、
楽器で出す音のと、同じ音程の音を「あ〜」でも「お〜」でも、
自分の好きな音のイメージ(リラックスした形)で歌って見ます。

そのときの声帯の状態のまま、前述の吹き込む息の形にあてはめた練習で形作ります。

それに自然と口の中(シラブル)も連動してくるはずです。
そして、下唇は前に突き出します。

・・・といった、流れになります。
詳細については、これまでの記事をご参照ください。

「検索」を使ってググレると思います。

今回のメインテーマは、繰り返しになりますが、左脳にインプットする必要はありません。
本番も、このスタイルで・・・は、やめたほうがよさそうです。

あくまでも、身体に覚えこませる、じっくりと染み込ませるトレーニングなのです。
睡眠中の脳のシナプスの再構成が、かなりの威力を発揮してくれるはずです。

これは音色をよくするための前段階としての
「楽器を吹くときの呼吸運動」をベストな状態にするトレーニングです。

エアーの流れに逆らわない、脱力の仕方を体得していくことが一番の狙いです。

思いっきり吸い込んだ時の、よりベストな状態、
エアーを吐き出すときの、ラクな状態は、本人が発見する以外にありません。

これは、わたしが行って、自分自身発見するにいたったときの、ある一つの我流です。

自分が成功した事例でもあったので、紹介させていただきました。

posted by happy_kin at 18:34| Comment(0) | 日記

テナーサックスの吹き方! ノンブレスへ奏法の道! in札幌

本当に、なんで、こんな、大切な奏法を、教えてこなかったんだろう・・と思います。

でも、近頃のサックス専門誌には、ノンブレスを教えている方がいます。

とても、素晴らしいことであり、ありがたいことです。

でも、記事を読んでも、なかなか、むずかしいですよね。

一番最初にやった人は、たぶん
ハリー・カーネー(2:00あたりから)でしょう。

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コップに水汲んでストローは、わたし的には意味なかった・・・
理由は口のサイズが違うからです。
エアーの方向も注意しないとヤバイ!?

あとは、ゴボゴボうるさい。。。

でも、わたしはストローでなく、油の少ない、アルミ系?のお菓子の袋を、シャープペンの長さと同じ長さに切って、少し大きめにクルクル丸めてテープでともた物を使ってました。
今でも使ってます。

ちなみに、わたしの使って、お菓子は「亀田の柿の種75g」です。
汚くなったら、また買って、ボリボリ食べて、またつくってます。

重さも、ちょうどよく、アンブシャーの口輪筋を鍛えるのにも、エアーの方向を楽器を吹くときの状態に見立てて出来ます。


模範動画はYoutubeなどで、「ノンブレス奏法」とか、「Circular Breathing」で検索すると出てくるようです。

見ててもわからないという人に、自分の体験をもとにつづってみたいと思います。

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口のサイズ的には、ブドウの種を唇から舌を使わず「プッ」と吹き飛ばしたときの自然な開き具合をベースに少し内側に軽く巻き込む感じがいいでしょう。

最初は楽器を吹かずにやった方がいいかもしれません。

吹く場合も、リードはワンランクか、それ以上・・・
柔らかめなものからの方が、コツをつかみやすいと思います。

楽器で吹くと音が出ない!のはエアーの方向が、変な方向に行っているからです。
左の手のひらを口の前に持ってきて、口から吐き出されるエアーの方向、質量、スピード感をチェックしてみてください。

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息を吐き出しながら、鼻から吸うポイントの切り替え方が、ポイントとなります。
これが、多分、すべてです。。。

音が出ない原因は、エアーの方向、エアーの質量・濃密さ、スピード感によるものです。


切り替えポイントのつかみ方は、

ため息のような息を「フゥ〜」と吐き出し⇒鼻から息を吸い込む・・・

を繰り返し行うと、よいでしょう。

それを口から息を吐き出しながら、鼻から息を吸う・・という連動した流れに持っていくのです。

口の周りの筋肉はリラックスさせて、
鼻から思いっきり吸い込むようにしてください。
(最初は「ク〜ン」みたいな吸い込みの音が入ってもいいと思います。慣れてくれば不要になりますから。)

そのときに軽く口からも息が漏れている感じをクレッシェンドしていくイメージです。

鼻から勢いよく吸い込んで脱力したときに軽く口からエアーが漏れているはずです。
それをクレッシェンドしていくのです。

なので、最初は口から吐き出す息は大量ではなく「フゥー」という軽い感じでOK!です。

そこから徐々に鼻から吸い込む息も、口から吐き出す息も、激しく、強くしていきます。

鼻と口との一連の動作が、かみあってきた感じが少しでも、つかめたな!?
と思ったら、もう、そのまま、強引にノンブレスにさせちゃうんです。

このときは「なんちゃって」でも、かまいません。
「俺は、わたしは、鼻から息を吸うのと同時に口から息を吐き出しているんだ」
「・・・口から息を吐き出しながら、同時に、鼻から息を吸っているんだ!」
という、意識を、ウソでもいいから、はっきりもって、繰り返し行うのです。

そこから少しずつ口を開いて、マウスピースの大きさに準じた開き方にもっていきます。
それを繰り返し行います。

すると、その日は、出来るようにならなくても
一晩寝ると、翌日、「アレ?」ってくらいに、簡単に出来るようになっていることがあります。

次の日、「あれ?出来なくなっちゃった・・・」ということもありますが、
気にせず、続けて見てください。
必ず出来るようになります。

他の練習メニューでも結構、同じようなことがあります。
意識して、意識して、何度もやってみたが、出来ない・・・、
でも、忘れた頃に「あ、出来た!」という、ことは結構あります。

しばらく吹いてなかったのに、「あ、出来てる!」ということも、多々ありました。

むずかしい指使いなどの、他の練習のときもそうなのですが、
「どうしても出来ない」というのは、あまりネガティブにならなくても、いいと思います。
睡眠中に脳のシナプスの再構成が行われ、その機能へのリンクが成されることは結構あるようです。

わたしも、このノリで、若いころ、
山手線一周を、ノンブレスで何度もクリアできました。

歩いているときも、駅まで・・・とか、
あそこまで・・・とか、
いろいろ、やっていました。

口と鼻の吐く吸うの、切り替わりのポイントとなる身体箇所ですが、
口と鼻の両方から、同時に、息を吐き出してみましょう。
「クン」というのか「ウフーン」というのか、わかりませんが、
軽く、カクンとなるような箇所がありませんか?

口と鼻の両方から、同時に、息を吸い込むときも同様に観察できます。

アンブシャーや、口の中の形がどうであれ、そのポイント切り替えが、出きるか否かがカギになります。

ノンブレスで一番難しいのは、マウスピースのサイズにあった口の形で出来なければならないことなのです。
サックスのアンブシャーで、ノンブレスする際に必要な身体的コントロール箇所が見出せないのが、難しさの最要因だと思います。

唇を軽く開けて・・・、は、結構簡単に出来ました。

しかし各音域ごとにテナーサックスの場合は口の中の形も変わります。

よく「シラブル」という言い方がされてますが、わたしは「口の中の形」といっています。
これは、何度か記事にしていますが、各音程による声帯の状態から連動した形で、自然に形成されるような「形」のほうが、よりベターだと思います。

これに準じた形での、ノンブレスが、むずかしいのです。

わたしの場合は、低音域の方が簡単でした。
これは、あくび奏法の延長のような形です。

高音域が、むずかしい。
中音域も、「ウワーン」というヴィブラートのようなものが、かかってしまいます。

ただ、トリル(4:30あたりから)とか、フレーズの途中でのブレスであれば、そんなに目立たなくすることが出来ます。

スケールなどでも、2拍目のウラとか、4拍目のウラなどでブレスすれば目立たないと思います。
ただし、1拍目と、3拍目は、しっかりとした音で吹くことが大事です。

ケニー・ギャレットもカーク・ウェイラムのプレイでも頻発しています。
このカッコよさは、ヤバイです。


ノンブレスって、鼻から吸って、口からエアーを歌口(マウスピース)に吹き込むのですが、
慣れてきますと、リラックスするだけで、エアーが入ってきているようです。

息を吐き出しきって、リラックスすると自然とエアーが入ってきますよね。
あの、感じです。

鼻から息を吸い込むという意識コントロールをするまでもなく、
リラックスするだけで、吹奏時に必要な分の息が、自然に入ってきます。

逆に息を思いっきり限界まで吸い込んだときも、リラックスすると自然に息が吐き出されていきます。

こうした「自然に」起こる身体的動作は非常に重要です。
「脱力」、「リラックス」の最大のポイントです。
「余分な力」は、音感や、身体のさまざまな箇所に負担をかけ、さまざまな弊害をもたらします。

ノンブレス奏法で、白玉(全音符の吹きのばし)でも、息を吸い込むときに、ヴィブラートが、かからないようにするのが、むずかしいです。
まだ、余分な箇所に、力が入っているのでしょうね。

でも、この時点でも、吹いていて息苦しいという感覚は、全くといっていいほど、なくなりました。

とても、ラクになりました。

肺活量2000くらいしかなく、吹いていても息苦しくタバコ辞めよう!と思ったのですが、
あまり、気にならなくなっちゃったのです。

おかげで、禁煙動機の最大の要因が消えてしまいました。

でも、ワンブレスの音のインパクトもとても重要です。
チェストアップを軸に呼吸法記事を参考に、もしくはフルート奏者・尺八奏者の呼吸法を参考に呼吸法の鍛錬を毎日、行うことが大切です。
フルート奏者・尺八奏者の本は、図書館に結構あったりします。
わたしの近所の図書館には素晴らしい本が、両方ともありました。
残念ながら本のタイトルは失念しました。

禁煙も・・・できるのかな?


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posted by happy_kin at 14:23| Comment(0) | 日記

2018年10月26日

テナーサックスの吹き方 テナー吹きの音を良くするには、バリトンをやったほうがいい?+低音域克服法! in札幌

わたしも、仕事でずいぶんバリトンも吹いていました。

音の目標としては、
ハリー・カーネー、ロニー・キューバが大好きでした。

以前、ライブで、ご一緒さていただいたギターの方に
「あんなふうに吹けることが、おかしいんだよ」と、言われたことがありましたが、
本当に、数百年の開きがある?と思うプレイヤーが、ゴロゴロいるだけでも、
この世に生まれてきて良かったなぁ、彼らの音が聴けただけで超幸せ!な気分なのです。

わたしのバリトンの吹き方は、吹奏楽・クラシックの吹き方とはまるで違います。
楽器全体を鳴らしきることを常に心がけていました。

先日、ある楽器点でバリトンがあったので試奏させていただいたのですが、
店員の方が目をキラキラさせて「こんな音、聴いたことがない」と言っていたくらいですから・・・、

一音一音、ボー、ボー、としっかりエアーをフルに送り込むようなテノール歌手の歌い方のような吹き方です。

TVの歌番組の収録を聴いたときも他のサックスセクションの音に負けず、
しっかりとバリトンの音が聴こえていました。

ハリー・カーネーを目指していましたし、そういうバリトンの音を好むバンマスだったので、
いつもかなり、でっかい音で吹いていました。

ただ、奏法的にはテナーのほうが相当に苦労しました。
バリトンは、さほどアンブシャーを気にせず、吹き込んだエアーが、そのまま素直に音になってくれたので、
音域による鳴り方も、バラつきがなく、テナー程苦労はしませんでした。

エアーが、素直にサウンドしてくれるといった点で、
吹き込むエアーの自然さを改善するという点では、バリトンは大変優れています。

テナーを長く吹いていると、エアーの吹き込み方に妙な不自然さが身についてしまうのかもしれません。
口の中の形も、テナー程の細工をする必要がないので自然体に近い形で吹けました。


バリトンをすすめる、アメリカのテナー吹きも多いようです。

ブルース・スプリングスティーンのところの偉大なるテナー奏者、Clarence Clemonsもバリトンを吹いてました。
カーク・ウェイラムもバリトンを推奨しているようです。

これは、エアーに余裕を持たせることが、一番の目的では?
と、思っています。

しっかりとした呼吸法の訓練でも、かなりカバーできます。

ただ、テナーの場合、口の中の形が非常に重要なので、バリトン奏法からの転用は相当に難易度が高いです。


バリトンがない人は、テナーだけでも、同じ趣旨の訓練・対応が可能です。

低音域だけを、フルトーンでやるのです。
あくび奏法を重視します。

その練習パターンも天文学的?とまではいかないまでも、たくさんあります。
高音域はオーバートーンを軸に行います。
これも、あくび奏法がベターです。

ベースのアルコになりきるとか、チェロの重厚なサウンドになりきるとか・・・

とにかく、思いっきり息を吸って(チェストアップで)、
自分が出せる限界の大きな音を、更に超える気持ちで日々トレーニングするのです。

Bbのペンタトニックの並べ替え、
Bのペンタも同様に、
それぞれに128通りのパターンがあります。

また、Bb、Bの音が入っているペンタなどもいいでしょう。
無論他のスケールでもOK!です。

トライアドの分散でもいいでしょう。
Bb⇒F⇒D(Db)のような形、Bb⇒F⇒G⇒Dといった6thコードを意識した形・・・

ジャズが好きな人は
Bb,Db,Eb,E,F,Abの6つの音で遊んでみてください。

※これらの練習をするとき、BbならBbのベース音、BならBのベース音をキーボボードやシーケンサーソフトなどを使って鳴らしっぱなしにして、音程感覚、倍音感覚を感じながらトレーニングするといいでしょう。
音が安定し出したら、軽い8ビートのリズムからはじめて、音遊びするとアドリブの第一歩ともなります。

またジャズが好きな方はBbの次はEb、Bの次はEと、常に4度移行するように意識するとアドリブが凄く楽になります。

童謡・文部省唱歌のような曲で、最低音がBb、Bになるように転調して、ゆったりと、一音一音確実に立ち上がるようにして練習したりもします。
ときに柔らかく、時に鋭くといった音色の変化をつけたりもします。

まだまだ、たくさんありますが、とりあえず、この辺で。

デクスター・ゴードンのバラードはとても参考になりました。
いまでも・・・、たぶん、死ぬまで・・・模範とし続けるでしょう

とにかく、1にでっかく2にでっかく、3.4がなく、5にでっかく吹いています、

最初は、音が割れてきたなく感じますが、わたしは、そこをつきぬけていきました。
そのやり方が、いい結果に繋がった・・・と今では思ってます。

要は音をコンパクトにまとめない、ことです。
妥協の息では、どっかしらに余計な力がかかっている場合も多々あるようです。



低音域克服のいくつかのポイントを列記してみましょう。

1、下唇の使い方で、下唇を少し前に突き出してみる、(過去記事参照)
2、おえぇ〜という嗚咽感を、そのまま生かしたような口の中の状態、(過去記事参照)
3、時には舌をマウスピースの上に持ってきてみる、(過去記事参照)
4、唇の左右を軽くキュっとしめる。
5、高音域をしばらく吹き、唇が程よく引き締まるポイントをつかんで、再度低音域を吹いてみる・・・
6、高音域を吹く口の中の感じで、最速エアーで、そのまま低音域を吹いてみる、(過去記事参照)
7、最低音域でも、ベンドを試みる・・・
8、極端なヴィブラートを、ウーワァーウーワァーウーのシラブルで試してみる・・・
9、ff〜pp、pp〜ffを何度もトライする。
10、スラップタンギングをかましてサブトーン、またはグロウトーンへと移行する。
11、あくび奏法を試みる、大きく息を吸って〜あくび奏法でゆったりとしたエアーを大量に吹き込めるようにする、
12、ffでもfでもmfでもmpでもpでもppでも、太い音で音がまっすくと、しっかりと立ち上がることを目指してください。
また、柔らかい音でもシャクらない音の立ち上がりを目指してください。
(チェロの重厚感ある柔らかい音の立ち上がりをイメージして)

G⇒Bbなどの音飛びも、おなじ音色クオリティになるようにします。
1オクターブ、2オクターブ、3オクターブでも、均一な音のクオリティを目指します。
また、高音域からBbにきたとき、Bbがサブトーンになるような練習もします。
以前、題名のない音楽会でクラリネットでやっていた時報のような音を目指す練習も取り入れます。

などで、きっといい音の出るポイントを発見するはずです。
(超、大変でしょ・・・、でも出来るようになっると楽しいよ!)


あとは、ちょっと手間かもしれませんが、通常使っているリードより、
ワンランク固めと、ワンランク柔らかめのリードを1枚ずつ用意するのです。

なんかリードミスのような音が出てしまうときは、変な力がどこかにかかっているのです。
硬くて音が出ない場合も、エアーがリードを効率よく振動させる方向に行っていない・・といったチェックも可能です。
硬くて音が出ない場合は、マウスピースだけで再確認し、ストラップの長さ調整も検討してみるといいでしょう。


これらの、練習を取り入れれば、取り立ててバリトンを購入する必要性もないのではないでしょうか?

バリトン吹きたくて〜は、別です。

札幌には、バリトン、ソプラノが販売されてませんので、寂しいですよね。
楽器はたまに見るのですが、やはり楽器以上にマウスピースのほうが重要ですから。

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posted by happy_kin at 18:11| Comment(0) | 日記

テナーサックスの吹き方! ロングトーンの怖さについて in札幌 

このタイトルに「え?」と思われた方も多いのではないでしょうか?

練習というのは、ある意味「クセを身につけること」です。
「吹き方の習慣」ともいえます。

「クセ」にも、「よいクセ」と「悪いクセ」があります。
そのどちらかは、吹いている本人が、いちばん身にしみて感じることです。

サックスは、ほかの管楽器にくらべて音が出しやすい楽器であると、いわれています。

トランペットやフルート、尺八のような苦労がなく、
「とりあえず」音が出てしまいます。

それが、いい音なのか、標準的な音なのか?
いまいる自分の周囲で聴かれるような、サックスの音を基準にしているのか?
世界は広い!・・・もっと凄い音(生の音)があることを知ってか、知らでか?

吹いている人の、よしとする判断基準もマチマチでしょう。

でも、この「とりあえず出た音」が、本当に曲者なのです。
特に、テナーサックスの場合は、そのままいくとシャレになりません。

「初めが肝心」とは、よくいったものです。

先生も、音が出れば、レッスンの課題も、先に進めるでしょう。
Q,「音を良くするには?」
A,「ロングトーンだ」「腹筋を使え」
という、まだ音のイメージが不明瞭な人に、このような抽象的なアドヴァイスするのが一般的のようです。

この時点では、まだ、トランペットやフルート、尺八では、まったく音になっていないレベル!
といっても過言ではありません。

そのような状態で、「ロングトーン」「腹筋を使え」に、何の意味があるでしょうか?

そのようなところから、「クセづくり」が、始まることになるのです。
一度身についたクセを修正するのは並大抵のことではありません。
倍以上の時間がかかります。

何を足がかりに修正すればよいのかさえ、わからなくなるのです。

修正すべきポイントを教えられる先生は、まず、見つからないでしょう。
テナーサックスの音の概念は確立されていないわけですから。
サウンドの好みも、まちまちなのです。
人によって、言うこともマチマチ。
何ら、求めてもいないレッスンが始まるだけです。

これは、サックスだけの特有な宿命なのかもしれません。
他のパートでは、まず考えられません。

「音が出た」のなら、次は「いい音のイメージを持て」です。
今ではYoutubeで、たくさんのサックスの音が聴けます。
「自分が心から、いいなぁ〜」というサックス吹きの音を、自分自身納得いくまで探せ!
が、次なるステップです。

そこから、わたしなら
「その人のカッコいい一音をピックアップして、その部分だけを延々リピート再生させながら、
その音に近づけるように練習して見たら・・・」
と、アドヴァイスします。
そして、一音、半音下がる、上がる・・・
そして、音のクオリティのバランスを一音一音整えていくのです。

これが、フルート奏者、トレバーワイの音づくりコンセプトの主眼です。
それを、低音域〜中音域〜高音域と、分けて音づくりしていきます。


このブログの中でも記事にしてきましたが、
厳密に言うと、一音一音ごとのベスト・アンブシャーは違うのです。
紙一重のような、大変、微妙な差ではあるのですが、同じではないのです。


一般的に、ロングトーンを、全音符の吹き伸ばし・・・という考え方が多いようですが、
ロングトーンとは、ワンブレスのこと・・・、その総称だと思ったほうが、より正解に近いです。
8分音符、16分音符を組み合わせたような、ワンフレーズも、ロングトーンと考えるべきなのです。

全音符の吹き伸ばし・・・のような身体的トレーニングは、
むしろ呼吸法として行った方が、より、その効果は高いはずです。

よい音のイメージが出来て、その音(それに近い音)が出せるようになった上で、
その音を安定して出せるような身体作り、としてのロングトーンには絶大な効果があります。

しかし、そのアンブシャーは他の音には、流用できない
その音における、一つの良いクセに過ぎないのです。

そこから、トレバーワイという、フルート奏者が書いた音づくりのコンセプトにならいつつ、
全音域にわたる音づくりをしていかなければならないのです。

ここにいたって、やっと、
トランペット、フルート、尺八奏者の「音が出た」と同じレベルになるのです。
尺八などでは、本当に「音」にすら、なってくれません。

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それは、無理な注文!と、いわれるかもしれませんが
これだけでは不十分です(笑)。

テナーサックスは3オクターブ半は基礎中の基礎とし、4オクターブ目指しましょう!
スラップタンギング・サブトーン・グロウトーン・オーバートーン・循環呼吸も初期段階でマスターしましょう。

呼吸法からなるエアーの流れ〜声帯〜口の中〜下唇の使い方がとても重要です。
(過去の記事を、ご参照ください)


なんで、こんなキツい提言をするのか?

その後が、めちゃめちゃ楽しいからです。
一番無駄な力の入らない、リラックスした奏法が確立できるからです。

クラシックにも十分応用がききます。
「サックス村」な視点ではなく、オーケストラの他のパートさんからの評価・声を重要視した方がよさそうです。

清水靖晃さんの無伴奏チェロの評価も、サックス以外の方の評価の方が高い気がします。
わたしが以前、お会いしたビオラ奏者の方も大絶賛していました。

クラシックサックス界の評価と、世間一般の評価に大きな食い違いが多々あることも留意しなければなりません。
近年、美しいソプラノ・アルトサウンドの奏法確立といった、心躍る進化・変貌もあり、ワクワクするのですが、
テナーサックスの場合は根底から考え方を見直すべきでは?と思います。

この奏法で、クラシック・サックス・アンサンブルしても、十分対応できると思います。
音量調性と、マウスピースを代えるなどの対応で音楽的には問題ないように思います。
ようは「サックス村」的な考え方の人たちが、どう受け入れるかだけです。

テナーサックスの場合、
完全固定した奏法を目指すのではなく、
無駄な力が一切入らないためのポイントを、しっかりとふまえつつ、
より自由なサウンド表現が可能になる演奏方法のクセを身につけることが何よりも大事なことのように思います。
より柔軟性・バラエティに富んだ吹き方を志すことです。

これが、魅力あふれるテナーサックスサウンド、
あなただけの、みなが聴き惚れちゃうテナーサウンド奏法の原点・出発点であると、思います。

そして、倍の練習する根性のある人にとっては
アルト・バリトンにも、そのまま応用がききます。

ケニー・ギャレットや、メシオ・パーカーの吹き方にも通ずるところが多々あるのでは?
と、ひそかに自負しています。
posted by happy_kin at 12:02| Comment(0) | 日記