2018年11月30日

歌うようなサックスが吹ける、アンブシャー作り! in札幌

これ、とってもいい方法があるのです。
ノンブレス奏法ともセットにして、鍛錬できます。
音の出せない環境であっても、とっても素晴らしいトレーニングになります。


下唇の使い方、声帯の使い方、舌の位置・・・
これらも、すべて呼吸法による、エアーの流れを起点にして、
考え、形作っていくことが大切だ!
という記事を以前に書きました。

タンギングの仕方も、舌の位置と関連して、非常に重要です。
「ta」や「tu」や「du」では、アルトの延長のようなサウンドしか得られない!
という話しを、タンギングについての記事でしましたので、
ご参考ください。


アンブシャーといっても、唇周辺の筋肉の使い方は、
わたしは、別に「ふかふか」でもいいと思っています。

エアーが唇とマウスピースの間から漏れたり、
リード(マウスピースも)の振動にミュートをかけなければよいのです。

あえて、ミュートをかけるとするならば、
音色の表現で幅を利かせるときに採用する・・・ときくらいです。


締めるべきポイントは、左右の両サイドを軽く中央へよせる感じでしょうか?
以前の記事との重複になりますが、
マウスピースとリードとの距離を縮めないことです。


エアー漏れなどの、口の周り・・・
すなわち、口輪筋が気になる!という人には
ノンブレスの鍛錬とセットで、鍛える良い方法があります。

ノンブレスのところでも記事にしましたが、
わたしが愛用しているのは
「亀田の柿の種 75g」(笑)の空き袋を、鉛筆よりも少し太めにクルクル巻いて、
セロハンテープで止めたものを使っています。
(脂分の少ないお菓子の袋だったら大丈夫でしょう)

ストローよりも一回り大きめのかんじです。
大きさの基準としては、マウスピースを咥えたときの口のサイズも、考慮するようにします。

口輪筋を、しっかりと鍛えたいのであれば、
できるだけ長めにして、ある程度の重さを確保したほうが、より効果的でしょう。

それを唇だけで咥え、下唇で軽く持ち上げるようにして、
まっすぐ前(少し上向き)になるように咥えます。
下唇の形作りにも大いに役立ちます。

わたしは上唇は軽く内側に巻き込むようにしています。

口笛を吹くときの唇の状態もよさそうです。

それだけでも、初心者や、しばらく吹いていなかった人にとっては、
結構、唇周辺に疲労感のような、筋肉を鍛えてるぞ!的な感覚が起きることでしょう。


ここで、さらに一歩、欲張って、
ノンブレスの練習もしてしまうのです。

「コップに水」よりもサックスを吹いている状態に近いため、
よりコツをつかみやすいはずです。
「コップに水」だと下向きで、喉の辺りが絞まってしまいますよね。

「嗚咽感」を意識して口の中を形作れば問題なさそうですが、
ちょっと、手間です。

これを、
「歌うように吹く声帯の使い方」の訓練の、いくつかのポイントをふまえつつ、
同時に行うのです。

楽器を吹けない環境であっても、
かなりの成果があるはずです。
(音感のトレーニングも忘れずに)

腱鞘炎などで、指が動かせない人にとっても、
呼吸法的なエアーの使い方や、
サックス吹きにとっての命である音色を良くする!など・・・、
とても有益な効果が期待できる、トレーニングにもなります。


【ノンブレスの補足】
ノンブレスは、リアルトーン(ノーマルな通常の吹き方)だと、とてもむずかしいようです。
「サブトーンとセット」だと、ノンブレス奏法と、とても相性がいいのです。

アメリカのサックス奏者たちは、理に適った奏法を志向している一つの証左だと思います。

日本人のサックスの先生で、このことを教えている人はいるのかな?

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歌うような吹き方のコツですが、
声帯をうまく使うことです。

その具体的な鍛錬法として、
いま取り組んでいるフレーズを、
実際に楽器を吹いているときと同じようにマウスピースをくわえたまま、
指だけ動かして、歌ってみるのです。

なんか、「つまった」ような感じがする音はありませんか?

これは、音が出せない場所、時間帯でも十分に出来る、
効果的なトレーニングともなります。

その口の中の状態を、そのままで、
左手の手のひらにエアーを吹きかけてみることで、
息の方向や、息の質量・スピード感などもチェックできます。

声を出さずにエアーだけを送り込む方法もとてもよい練習になります。
マウスピースを咥え、音が出ないように、あくびの延長のような息だけを送り込み、
指だけを動かすのです。
小さな音がかすかになってくれていると思います。

フラジオや、オーバートーンが出ない人や、
サブトーンが苦手な人にとっても、何かとっかりのようなものも掴めるはずです。

楽器のバランス調整の不具合箇所や、
調整上問題ないのに、指の押さえ方に何かしらの問題点のようなものも発見できます。

指がうまく回らない箇所、音が詰まる原因なども自分で発見・認識できるはずです。


口笛を吹くとき、
口のどの部分を使って、音程を変えているかも観察してみましょう。
そして、それを補助する、声帯の使い方、舌の位置などを、
マウスピースを咥えたまま、歌ってみて〜吹いてみて〜、
を繰り返しつつ、形作っていくのです。

高音域でも、下唇に歯型がつくくらいに、ギュッと噛まなくても対応できるポイントがきっと見つかるはずです。
わたしは、舌の中央から少し奥の部分を持ち上げてやると出しやすくなる感じがします。

そのところに、マウスピースがくるようにアンブシャーを作っています。

「ぶかぶか」です。
下唇に歯型がつかなくても3オクターブ半+α・・・
十分に出すことが出来ます。

あくび奏法やベンド奏法にも通じるトレーニング法です。

高音域〜フラジオ音域〜
中低音域も、音がこもっている・・・
フレーズの歌い方に抑揚がない・・・

ようなときは、マウスピースを加えたまま歌ってみると、
身体で、どこの余分な力が入っているか?
なども、自分で観察することが出来ます。

声帯の使い方も、ダンダンと自然と身についてくるので、
「歌うサックス」にも日々磨きがかかってくることでしょう。




posted by happy_kin at 14:43| Comment(0) | 日記

下唇は巻かない!? in札幌

下唇を下の歯に巻き込むことは「諸悪の根源」!?

これは、とあるサックス専門雑誌にのっていた、
とある外国人サックスプレイヤーのサックスクリニックでの記事に載っていたことである。

わたしも長年、
下唇は巻き込まないでフラジオ音域も問題なく吹けていたのと、
いろんな音色を表現できること、
個々の音の「ピッチの修正」を瞬時にやるときにも、
下唇を巻き込まないほうが、やりやすかったり(ベンド奏法)したので、
この奏法を習慣化するトレーニングは、日々欠かさずに今も行っている。

でも、

吹く前に、さりげなく、下の歯になにか
「歯型ガード」みたいなのをつけてますよね。

しかも、すごく、超ご機嫌な音してる。

さりげない動作も、なんかカッコいいし・・・
こういう、ご機嫌なテナーサウンドを聴いていると、
嬉しくもなってくるし、燃えてもくる(笑)

彼に再会できる機会があれば、いろいろと、突っ込んだサックス談義をしてみたいものです。

元気してるのかな?

話し方なんか、昔と全然変わっていないんで、つい懐かしくなってしまった。
プレイも素晴らしいんで、超嬉しい!!

彼の動画再生回数が、もっともっと上がることを祈りつつ、
つい、記事にしてしまいました。

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ちょっとした、アドヴァイスはできても、
「サックスの吹き方」を人に教えるのは、大変なことですよね。

その人の「サックス人生」に、大きすぎる影響も及ぼしてしまう・・・

まして、「お金を取って・・・」
わたしには、こんな無責任極まりない真似は、つい二の足を踏んでしまいます。


「天才」と呼ばれるバッターでも、毎年のようにバッティングフォームを変えている。

やればやるほどに進化を遂げている。

人に教えるとき、いったいどの時点での奏法を教えればよいのだろう?
と、考えずにはいられない。

わたしも
「30年前に教えてたのはウソ!」
と、さらっといわれたことがあります。

これは「アルト吹き」の奏法だったので、
笑い話で聞けたから、よかったですけれど(笑)、
下手をしたら、シャレにならない話しでもありますよね。


このブログでの記事は、
自分のやってきたレポートのようなものです。

ひとつの「叩き台」として参考にしていただけたらとも思っている。
なかなか、対面では、いい辛いような領域にも、あえて踏み込んでみたりもしている。

そんな内容であっても、
今も、確かなる効果、手ごたえを感じさせる!といったことを、記事にしているつもりです。

何かの閃き!ヒント!となるものが、あれば・・・!
「ご機嫌なテナーサックス・サウンド」を聴きたい!・・・、
という、
大変に、身勝手な願いからの、ことでもあります!

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アンブシャーのポイントとしては、

「リードの振動をフルに生かせるようなポイントにエアーを送り込めるよう口の形作りをする!」

といった概念で集約できると思う。


そのために、
「エアーの流れに逆らわない方が、無駄な力を必要とぜず、吹いていてラクだ!」

なので、

「下唇は巻き込まない!」

という発想も生まれ、
そのなかで、高音域を噛まなくても済む「口に中の形」についても、
自分なりのベストポジションも見出したりもしてきた。

これについては、過去の記事にまとめてある。


そう、このポイントで、きっとサックス吹きは苦労しているのだと思います。

さまざまな経験値から、いろんな奏法に関する概念も生まれてきて
ときに、混同、混乱のようなことも起きたりもするのではないでしょうか?


最終的に、
「いい音」を出すために、
トコトン付き合ってくれるのは、他ならぬ「自分」しかいないのです。

自分の感性を「信じる!」ことが、
とっても大切です。




posted by happy_kin at 10:21| Comment(0) | 日記

テナー吹きにとっても必須!!〜ベースの音を聴け! in札幌

これは、映画「ラウンドミッドナイト」で、
ディル・ターナー役のデクスター・ゴードンが、
女性ボーカリストにアドヴァイスした言葉である。

リード奏者であるテナー吹きも、ボーカリストと同じく、メロディ担当です。

「ベースを聴き、インプロヴィゼーションしていく」
という習慣と、「ジャズ理論」のような概念との相性はどうなのであろうか?

普段の練習メニューとして、どう取り入れていったらよいのだろうか?

残念ながら、音楽の学校で習っていても、
先生についてレッスンを受けていても、
その具体的な方法に関しては、
学ぶ人それぞれの「センス」のようなものとして、片付けられてしまっている傾向にある!
・・・のが現実のような気がします。

「お金」を払って、習いに行っても、
なかなか、習得しずらい面もあるのではないでしょうか?

「お金」では、どうも解決しない!?

これでは、テナー吹きの多くの人が目指すであろう・・・、
「インプロヴァイザー」としての一番重要な素養を習得!とはならなさそうなのです。


わたしは、コード進行を覚え忠実にプレイするというよりも、
ベースやピアノなどのハーモニーを聴きながら、
瞬間瞬間、浮かんでくる「音の道」を奏でる方が好きなタイプである。


しかし、どうも、
ジャムセッションのような現場だと、
ベースの音が、必要以上に動き回り過ぎているためか、フラストレーションばかりがたまってしまいます。

「お互いの音を聴いて」
・・・という「音の対話」のような習慣が、プロの現場でも、めったに出会うことができないのが、
日本の音楽の現状のようです。

「譜面」に書かれた「音」を土台にして、
相手の音、周りの音を、よく聴いてアンサンブルすることはありますが、
「インプロヴィゼイション」・・・「即興演奏」といったスタイルでは、
どうも難しいようです。

「タ〜ララン♪」というフレーズで話しかけても、
それに反応してくれる、リズムセクションはめったに出会えません。

何かを語ろうと、人がしゃべっているところで、
話しのコシを折るような、「ドドドドダ〜ン」・・・
みたいな、合いの手を平気で入れてくる。

日常会話で、こんなことしたら「友達を失う!」ような行為を、
「音楽の世界」では、一般社会常識の、後手の後手を引くような形で、平気で成り立っているようです。

何人かの若手のベーシストにも、
「コードは参考にしてもいいけれど、あくまでも曲のテーマを歌いながら、
そのメロディに合ったベース音を見出して、ベースラインを作っていくんだよ」
と、いう話しをしたこともあるのですが、
どうも、嫌われてしまうようです。

でも、これは、とっても大切なことなプロセスなのです。


しかしながら、結構、根気のいる作業のようでもあります。
サックス吹きにとっての、地道なロングトーン!音づくり!
・・・のような練習と相通ずるものがあるのかもしれません。

それに。。。
そんな、ノウハウは誰も教えていないようですし、
そういう音楽習慣が当たり前の常識!という音楽観が、
日本の音楽界では、どうも、あまり浸透していないようです。


しかし、超一流と呼ばれるようなプレイヤーたちは、違います。
これは、有名・無名といったカテゴリーで識別されるようなレベルの話しではありません。

音を聴けばわかります。

「コード進行」のようなものを、いちいち思い出し、
脳内に、その曲の構成を引きずり出さずとも、「音の道」が、はっきりと見えてくるのです。

そんな、「音の対話」のような世界は、楽しくて仕方がないのですが・・・。

それに、そうしないと、本来は、至極気持ち悪い音楽になる!
と感じるはずなのですが・・・


日常会話でも、どんな話しの内容であったとしても、「起承転結」が、必ずあるはずです。

これを音楽に置き換えれば、前回記事にした、
Tさん、Sさん、Dさんという3人の音楽物語になるのです。

「音楽」でも、これが出来ないはずがない。

でも、そこに至るまでのプロセスは、多くのことを学び、習得しなければならないから、大変です。

「好き」でなければ続かないでしょう!

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「ベース音を聴け」
そのプロセスですが、最初は「白玉(全音符)」のような長めのベース音符で始めるのがいいかもしれません。

いまは、いろんな音楽ソフトがフリーで入手できたりもします。

そのルートの音(ベース音)を長めにならしながら、
テナーで、サウンドしそうな音を、スケール、コード分散などをもとに、一つ一つ確認してみるのです。

「band in a box」のようなソフトも結構オススメです。

テナー吹き向けの「Bb」に設定できますから、
ベース以外の音はすべてOFFにして、ベースラインだけながしながら、

ベースラインを歌ってみたり、
テナーで吹いてみたりします。

最初は、
動きが激しい、ベースラインだと、結構、混乱したりもしますので、
ルート音(コードがCならC、DmならDの音)だけのほうが、
わかりやすいと思います。

余分な音は、特に意識せずとも、無意識に多々反応していることがあるのです。
これは、テナーサックスの吹奏技術の習得のところでも記事にしましたが、
意外と厄介なモノなのです。

自分の音楽における「モンスター」となることが結構あります。

スランプ脱出の際の「原因不明のシロモノ」と化す!という意味です。


ジャズの名盤・名演と呼ばれるような演奏をよく聴くと、
そのベースラインは「ルート(1度)」と「5度」が中心となっているものの方が多いような気もします。

特にバラードなんかはそうですよね。

日本のジャムセッション系のベーシストは、
マイナスワンの影響からか、無駄に動きすぎるのです。

なので、「歌伴」の素養のない、彼らのペースに粉動されて、
思うようなプレイが出来ず、
「自分って下手?」と思う必要はないと思います。

この路線の完成形のほうが、むしろ怖い!

上手いリズムセクションの人たちって、
本当に「歌いやすい!」のです。

なので、
リズムセクション側のほうが、メロディを聴くのが苦手!
あるメロディに対する、的確なベースライン、ハーモニーをつけることが出来ない!

といった現場が多い!と、思って差し支えないようです。

「コード」表記がなければ、バッキング出来ない!
という、音楽教育しか受けていない人が、ほとんどだ!ということです。

「歌伴の習得」が、音楽の基礎・基本だという認識は、
リズムセクションのみならず、テナー吹きにとっても、とても大切な音楽要素です。

ジャムセッションの現場で、
ヴォーカルの人の出番で、サックス吹きを参加させてくれるセッションリーダーって少ないですよね。
これも、「歌伴」の意味をわかっていない!一つの証しなのです。


無駄なところで、無駄な合いの手を入れる!
意味もなく、どこかから覚えたベースラインのようなものをムリクリはめ込んでくる。

「受け売り」や「本の中の一節」、「名言集」のような話しをしている人って、
日常会話の世界では、思いっきり、浮いちゃいますよね。。。


最初は上手くいかない!
のは、当然であって、むしろ面白いし、新しい発見が合ったりもするものですが、

最初から100%に近い出来でないとNG!
というような風潮が、日本の音楽界には根強い傾向としてあるようです。



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posted by happy_kin at 08:55| Comment(0) | 日記

2018年11月28日

テナー吹き、リード奏者が身につけておきたい、音楽の構造について! in札幌

「音楽の構造」というと、むずかしく感じるかもしれませんが、
Tさんと、Sさんと、Dさんの3人の物語なんです。

もう、お分かりのことだと思いますが、
これは、トニック(T)、サブドミナント(S)、ドミナント(D)のことです。

いきなり、むずかしい? かも、しれませんが、
とっても大事な音楽の基本ともいうべき話しです。

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メジャーとかマイナーとかというキー(調性)の話しもよく聞かれると思うのですが、
わたしは、短3度下(m3)にベースの音をさげただけ!
という、少々、大雑把なとらえかたでもいいような気がします。

リード奏者的には、
ケーデンスという、いわゆる終止形のような、
ひとつの物語の「まとまり感」のようなものを理解していれば、
事足りるのではないか?
ということです。

もし、仮にマイナー・キーのケーデンスを真剣にやったら・・・
精神的にも、あまりにも暗く落ち込んだ気持ちになってしまいます。

ためしに、
ド、ミb、ソ、ラb〜ファ、ラb、ド、レb〜ソ、シ、レ、ミb〜ド♪
と吹いてみてください。。

ハーモニックマイナーというスケールから導き出した、
Tさん、Sさん、Dさんの物語ですが、
生きるのが嫌になる(笑)ような、相当に「ヤバイ!」気分になります。

お客さんも、こんなメロディ・音楽は聴きたくないはずです。


Tさん、Sさん、Dさんの一覧表を作ってみましょう。

TさんSさんDさん
TWX
CFG
AmDmEm
EmAmBdim


ハーモニック・メジャーというのもあるようです


TさんSさんDさん
TWmX
CFmG
AbaugDdimEm
EmAbaugBdim


ハーモニック・マイナーで作ると、

TさんSさんDさん
TmWmX
CmFmG
AbDdimEbaug
EbaugAbBdim


みな3和音(トライアド)で考えます。
C-F-Gの下にあるのは3度、上と下にずらした和音(コード)です。

テナー吹きの場合は、分散和音で考えます。
そのコード(和音)の構成音を土台にしてメロディラインを作っていく・・・
というスタンスです。

そこで、
ベースの音は、C-F-Gと変えずに、
Abaug Ddim Em
の分散和音を吹いてみてください。

同様に
Ebaug Ab Bdim
なども・・・。

最初はピアノなどのキーボード(できれば倍音のあるピアノが望ましい)で弾いてみるとわかりやすいと思います。
不思議な、なんかカッコいい響きがしませんか?

そこで、収拾感がつかないと思ったら、
U−Xの分散のような、ケーデンスをもとにした、フレーズを最後に吹いてみるのです。

必ずしも、横一列に進行する必要はありません。
Abaug Ab Bdimとか、
Ebaug Ddim Emのような遊び心を加えてみるのも、きっと楽しい発見があるに違いありません。

このTさん、Sさん、Dさんのファミリーですが、
dimやaugのようなコード(和音)にも置き換えることができたりもします。

CならC#dimとか、Caugのようにです。
一音を、ちょっと変化させてみる・・・ずらす!という「音遊び」の面白さでもあります。

この「ずらす」というのは、とても大事な要素のようです。
1音を加えてみる、抜いてみる・・・というような一工夫といった発想です。


T−Y−U−Xというのをよく目にすると思うのですが、
ベース(低音)が3度ずれただけで、上の音を構成するコードの音は変わっていません。

メロディ担当であるリード奏者・・・、
すなわちテナー吹きにとっては
Tさん、Sさん、Dさんの物語でしかないのです。

Cのドミソの和音の、さらに上に3度ずつ積み重ねてみてください。
すべてのダイアトニックの音が含まれてくるはずです。

完全5度上に・・・また下に、
完全4度上に・・・また下に・・・
順列すると、以前にも記事にしましたが、ペンタトニックができます。

3度ずらす「音遊び」!
・・・これが、どうも肝のようです。

そのなかの音で音程に開きがある場合、
自然につなぎ合わせる音としてスケールがある!
と、考えた方がよさそうです。

メロディ構成の核となるのは、あくまでも
「トライアド(3和音)」と「ペンタトニック」であり、
Tさん、Sさん、Dさんの3つからなる「音楽の構成」を、しっかりと把握し、テナーで自由に吹けるように練習することだと思います。

※今、トライアド(3和音)用のハノンのようなものを制作中ですが、ケーデンスのパターン集も制作する予定です。
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ちょっと、面白い実験をしてみましょう。

「コード」とはあくまでも1拍、もしくは3拍めなどのベース音が何なのか?
だけを意味している、証明になると思います。

ペンタトニックだけを使った一例ですが、
メロディ担当である、リード奏者であるテナー吹きにとっては、
とても大切なヒントになるはずです。

和音として鳴らしている1拍ごとをコード表記すると、
いろんなコード表記になると思います。
が、メロディライン的には、どうでしょうか?

譜例を参考にしながら、
音源を聴いてみてください。


和音で弾くと、音のぶつかり合っている箇所もあり、多少無理な響きもありますが、
分散のようなメロディにして、おかしな、不協和な響きになっているでしょうか?

そんな面白い可能性がペンタトニックにはあるのです。
いわゆる「ペンタトニック」に聴こえないようにするための工夫も、いくつかあります。

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Tさん、Sさん、Dさんの組み合わせは、6通りあります。
キーCで列記すると、

CFG CGF FCG FGC GCF GFC

の6つです。

3度上と下にしたヴァリエーションも加えれば、相当に面白いメロディラインが天文学的な可能性として作り出すことも出来ます。

ブルースを土台にした、ジャズやフュージョン系のソロでは、
マイナーペンタ+#4を用いたフレーズがよく出てきます。

このスケールの構成音でできる3和音も、ノン・ダイアとニックなコードをたくさん作ることができます。

昨日の記事でも取り上げた
Good By Pork Hat や Moanin'といった曲は、このスケールをもとに作られています。



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Cのコードの、ド、ミ、ソの各音に

ドなら、レシド、レbシド・・・のようなターンを加えることも出来ます。
ミなら、ファレミ、ファレ#ミとか・・・

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カッコいい、フレーズ集のようなものを中心にやっていると、
一時は、いいのかもしれませんが、
「音楽の構造」といった、音楽の基礎的な構成といった視点が欠落してしまいがちで、
その、フレーズから離れることが出来ない!ような、ワナに陥ったりもするのです。

オリジナリティにあふれるメロディラインの構成!といった、
テナー吹きにとって、一番の魅力的な要素を、大きく阻害することにもなりかねません!



頭の柔らかい時点で、最初は大変かもしれませんが、
今回の記事のポイントをふまえた練習をすると、
そのとき、その場での、アイディアとしてのメロディラインが、
たくさん浮かんでくるようになるはずです。


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先日、Youtubeで、
「BMaj7は、絶対出てこないので覚えなくてもいい」という、
ジャズ・ピアニスト向けのレッスン動画を見ました。

たしかにジャズ系の曲は「b」系の曲が多いですが、
今の音楽の流れは「#」の多い楽曲が主流となりつつあるようなる気がします。

たとえば、今大ヒットしている「Lemon」をジャズ風でやろう!となったら、どうするのかな?

思いっきりBMaj7で終わっているようですが・・・

これも「ジャズ理論偏重」の弊害の一種だと思います。
音楽的な脳の使い方の出発点が、どこか違う気がします。

「この音は、これ」
「ここは、こう行くと、お洒落でカッコいい!」
という、名曲・名演を基礎とした、運指のポイント、歌い方のツボ、
テナーサックスらしい、音色等の演奏表現力を高めていくことの積み重ねが大切な気がします。


ジャムセッションに特化した曲しか吹けないのでは、
あまりにも寂しい!

あらゆる音楽ジャンルの楽曲にも対応できる「音楽の基礎」としての考え方、
その中から、自分らしいオリジナリティも自在に表現できるようになるためのノウハウの具体的な話しは、あまり聞かれない気がします。

とくに、「テナー吹き」にとって、の大切なポイントは、なかなか見当たりません。



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posted by happy_kin at 14:55| Comment(0) | 日記

2018年11月27日

ジャズ理論がダメ!な理由・・・ in札幌

最近のJ-popや、アニメソング、OSTなんか、
結構、楽しそうな曲がいっぱいあって、

テナーで吹いてもカッコよさそう!
吹いてみたい!
・・・という曲がたくさんあるのではないでしょうか?

一昔前の曲でも、いい曲がたくさんある。


昨日の記事、「曲」との関わり方でも書きましたが、
こてこてなジャズ理論をやっている人ほど・・・
こうした曲は、とっつきにくいものがあるのではないでしょうか?

U−Xとか、アヴァイラヴル・ノート・スケール、アヴォイドとか・・・

ジャズの曲でも、
たとえば、Good By Pork Hatのような曲だと、
きっと、わけがわからなくなるはずです。

譜面のリンク(inC)を貼っておきましたが、
Ebm-B13-EMaj7、って一体何?

F#m-B7-Eなら、U−Xでわかるけれど・・・

うん?「b」の数を見るとGbのようだけれど、
最終音(曲のキーを見分けるときのポイント)は?

テナー吹きだとFmですよね。

この曲をU−Xとか、各コードからスケールを導き出して・・・

たぶん、そんなことをしたら
頑張った割には、何か調子っぱずれな、
妙に難しく、抑揚がない・・・、
ような、傾向になりがち、ではないでしょうか?

ピアノの方でも、この曲以外にも、
たとえば「モーニン」のコードが、よくわからない・・・
という人も結構いるようです。

下手に、曲集のコードを律儀に弾かれまくると、
ソロを吹いていても、とても窮屈でわけがわからなくなることも、しばしばです。



J-popの曲とか、洋楽のたとえば、ビートルズの曲とか、ビリー・ジョエルの曲とか
スティービー・ワンダーの曲とか、カーペンターズの曲とかは、
どうやって解釈するのでしょうか?

ジャズ理論からは考えつかなそうな、
お洒落なコード進行が、たくさんでてきますよね。

クラシックの曲とかでも、名曲が、たくさんあると思うのですが、
こうした楽曲で、もし、2コーラス目はアドリブね!
なんて、話になったら、ジャズ理論を出発点にしたのでは収拾がつかなくなるはずです。

まず、紙と鉛筆を用意して、アナライズ・・・
なんて、どこか違う脳力を使っている感じがします。

巷に出回っているジャズ理論も、
書いた、その人が発見した音楽の原理や、その人の音楽観などではなく、
どこかからのコピペのような、使いまわしのような内容のものが、あまりにも多いのです。


そういえば、
この曲の作曲者であるチャーリー・ミンガスは、
「ある法則を発見した!でも、それは企業秘密だ!」
みたいなことを、いってました。

ミンガスのオリジナル音源のようなものと一緒に、
繰り返し、プレイ・練習したほうが、きっと得るものは多いはずです。

U−Xの発想、アヴァイラヴル・ノート・スケール、アヴォイドの考え方では、
ビ・バップの創始者であるセロニアス・モンクの曲はまず、対応不能です。

ビル・エバンスのようなピアニストのフレージングも、
U-Xの練習用題材となるようなものは見当たらないはずです。

曲全体の構成や、コーラスごとの展開、
ベーシストとの音の対話のようなサウンド世界観の素養を身に着けるための手段とはならないようです。

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以前の記事で「ジャズ音痴」といういい方をしましたが、
かなり、恐ろしい話しでもあるのです。

パラパラと音数多く吹いていても、
「何がいいたいんだい?」
と、いわれてしまいそうです。

こういう話しは、
お客さんや、周りの人、共演しているメンバーたちが、
「よかったよ!」と、褒めてくれても、
吹いている自分自身が、一番こたえている・・・
逃げ場がない!ような、ことであったりもするのです。


そのジャズ理論から来る、弊害・欠点のようなもの、
アルト的な奏法の延長のような吹き方でテナーを吹いてきた・・・、
その恐ろしいツケは、あるとき、突然やってくる!?

ちなみに、
オリジナル曲のようなものを作ってみて、
吹いてみたことはありますか?

・・・なんか、様にならない、
・・・憧れのプレイヤーだったら、もっとカッコよく吹けるんじゃないか?

スタンダード曲などでは、模範演奏があるから、
ある程度の演奏表現は出来るけれど、
まったくの「新曲」のようなものでは、太刀打ちできない・・・

これでは、正直、
とてもキツイはずです。

その完全修復ツールのようなもの、
その頓服のようなメソッドはないのか?

そういった、内容をテーマに、このブログでは、記事を書いてきております。

多少、修復に時間がかかるかもしれませんが、
その効果は上々のようです。

初心者、若い人たちには、
是非とも、このブログの記事をよく読んで、
自己観察力のようなものを身につけていって欲しいと、
心から願ってやみません。

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このマイケル・ブレッカーのソロ(2:38あたりから)は凄い音してますね。
フレージングのアーティキュレーションというのか、アクセントのつけかたとかも。。。

一日10時間近く、吹き込まないと、このような音にはならない気がします。


以前に比べて、首のあたりが、あまり膨らんでいないようですが、
それでも、楽器の鳴り方が半端じゃありません。
(アーニー・ワッツの楽器の鳴り方も、かなり強烈です。
スタンリー・タレンタインのソロが、わたしは超お気に入りです。)


練習時に、一体・・・
何を吹いているのでしょうか?

その練習方法の正体にも、迫って行きたいと思います。

の使い方しだいで、かなり肉薄できるかもしれません。
過去の記事にも、そのヒントを書いております。


思いっきり大きな音で吹いて吹いて吹きまくって、
いい呼吸法の感覚を、しっかりと身につけることが大切に思います。

「脱力」というのか、余分な力はすべて排除し、
呼吸法に基づく身体の使い方のようなものを体得する必要がありそうです。

個々のカッコいいフレーズを切り張りするような手法は、
良い結果にはつながらないようです。


この音数の半分、1/4くらいの音数でも、
曲の構成がしっかりわかっていて、
つむぎ織り成す音の道の意図をしっかりともっていれば、
相当にカッコいいプレイが出来るはずです。


わたしも、そんな野望(笑)を抱きつつ、
虎視眈々と、日々、腕を磨いています。


posted by happy_kin at 20:38| Comment(0) | 日記