2018年12月20日

今度は、「Airegin」!【譜例・動画音源・アドリブ用資料付き!】〜ハーモニックマイナーとメロディックマイナー、 そしてU−X大全集!! in札幌

前々回、Giant Stepsについて、バップ手法ひとつの解釈を提示してみました。

しかし、
この手法をそのまま当てはめると、Aireginではダサい?
アップテンポで、カッコよくなるか?

どうも、今一つ、さまにならないようです。

そこで、一工夫が、必要です。
知っている方には当たり前!なので叱られてしまいそうですが、
いわゆる、メジャースケールだけではダメ!なのです。


Key :C用、ここではⒶⒷⒶⒸとなっています)
(外部サイト、リンク切れご容赦ください)


この曲では、バップのもう一つの特徴的なサウンドを織りなす、
ハーモニック・マイナー、メロディック・マイナーの上行・下行の音使いを、しっかりとふまえないといけないようです。
ⒶⒷⒶⒷ'の曲ですが、Ⓐのところですよね。

ハーモニックマイナースケール由来による、
Tさん、Sさん、Dさんが登場します。

Gm−Cm−D
です。

このようなT−W−Xのハーモニー構造は、
ハーモニックマイナー・スケールのみです。

その練習用exe.(PDF)を作ってみました。

この半拍ずらす!練習は、超オススメ!です。
リズム・ハーモニーを鳴らせるシーケンサーソフトなどと一緒に、
リズム・フィーリングをテナーで表現できるようになるといいですね。


さらに、
Tと、Wと、Xの、3つの主軸サウンドに解決できる(ケーデンス)起承転結の仕方・・・、
すなわち、アドリブラインなどが、一つの物語となる、メロディの音の流れの感覚を、

将棋でいう、詰将棋を、日々・・・解き続けることが、棋力の向上につながる!
のと同じように、

日々、自分なりのモチーフ展開を作っていく!
という鍛錬が、テナー吹きにはとても重要のようです。

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テーマの最初の8小節の音使いも、
「ブルース」の手法が使われているようです。

それは、出だしのモチーフを、4度等・・・、
3つの主要ハーモニー構成のルート(ベース)音に準じて、音程をそのまま「ずらす」というものです。

ex015.PNG

アップテンポでやると、カッコいいかもしれませんね。
題して「Airgin Blues」^^
下記のⒷの譜例、8小節をイントロにするなど・・・
いろんなアイディアも湧いてきます。


Ⓐの8小節は、
ひょっとするとGのブルースの手法を、
そのままに練習した方が、つかみやすいかもしれません。

GmをGブルースのG7ととらえ、
G、Bb、C、C#、D、Fのようなマイナーペンタ+#4のスケールを使えば、
マイナーコードの雰囲気も醸し出せます。

Cmのところであれば、
C、Eb、F、F#、G、Bbです。


マイナーブルースにすると
ex016.PNG
(赤の音符は、コードの合わせて修正しています。)

このような、「原型」となるようなスケッチから、
不安定な音を修正していく・・・、よりカッコよく音使いを工夫する!

テナー吹きのようなリード奏者が、曲のサウンド感のつかみやすいモチーフから発展させていく・・・
こういったやり方の積み重ねが、テナー吹きらしい、王道的なやり方なのかもしれません。

テーマのメロディを崩しながら、アドリブ・イメージを膨らませ・展開させる!
という手法にも通じます。

このフィーリングを体得することで、
「コード」から、「コード・スケール」を導き出して・・・
「そんな、やり方で、ジャズのどこが楽しいの?」といっていた大御所テナーマンの手法にも肉薄できるかもしれません、

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1回目の、Ⓑのところは、
4Maj−3Maj―b3Maj―2Maj―1Majと、下がってきています。

ここのサウンド・イメージをつかむために
テーマの全音符に一工夫・・・音を足してみます。

ex017.PNG

参考までに、これをKey:Cで見てみると、
ex018.PNG


U-Xの連続ですよね。

そこで、
今回の超目玉!

U-Xの分散の配列パターンだけで、

3日がかりで、その全パターン集を作ってみました。

この全パターンを、Giant Steps並みの超高速テンポで吹ききっても
2時間近くを要する!ほどです。

ということは・・・、
まだまだ知らない!ような、

メロディ・ラインのモチーフの種から、展開される・・・、
魅力的で、未知なる!、
驚きの、サウンド世界があるのかもしれません・・・。

このような、アホな発想で作ったパターンを単純に流用すれば、
Giant Stepsの冒頭の「DbMaj7-E7」のところも、
コード分散だけで、9,216通りの、メロディ配列パターンが出来る!
ということですね。


今回作成したのは、4和音の分散パターンです。

テナー吹き(リード奏者・メロディ担当者)にとっては、
3和音の分散のほうが、良いようです。

これも、後日、作成してみたいと思います。

始めから、
Dm7−G7のような形ではなく、

F−G の3度下・・・Dm−Em 
同じく3度上・・・Am−B∳
といった展開から・・・、

3度上下ずらす ⇒ 4度進行(サイクルオブ5th)化して、
Dm-Gのような形が生まれた!
と考えた方が、歴史的変遷から考えても自然のようです。

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それらのコードを構成するコードトーンをターンする形で、
いろんな、バップ的なカッコいいフレーズが生まれてきました。

このような音のかたまり(一つのモチーフ)を半拍ずらす・・・
という手法も、バップフレーズの作り方の記事でご紹介しました。

ex014.PNG

どうも、それらのターンする音をこじつけた形で、
ジャズ理論などから派生し、一般化された、
テンション表記上のb9とか#11のような概念が、生まれたのではないでしょうか?

テンションの考え方の元は、ペンタトニックです。
平均率という妥協の不協和サウンド・・・の中から生まれたものです。

あと、もうひとつ、
増4度音程のアプローチが、面白い!

例えば、フレーズの始まりが「レ」の音だったら、
次のフレーズを「ソ#」から始める。。。

不思議な浮遊感があり、結構サウンドするうようです。


「Airgin」・・・
この1曲に、曲の土台といった目線で見ただけでも、
こうした複合的なエッセンスが、ここまで、見事なまでに織りなされているのですね。

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音楽を始めた時から、ジャズ系のことの書かれた本などの手法でアプローチすると、
「おかしい」
「気持ち悪いサウンド」
・・・と、思っていたので、
その謎を解くべく、音楽の専門学校(石鹸じゃないです^^)で、ジャズ理論なんかを学んだのですが、
なんか、余計におかしなワナにはまって、抜けきれないままズルズル来ちゃった感じがあります。

市販で出回っている・・・、
「ジャズ理論」的な解釈でも、深みにはまる!一方なのです。

今、サックスの雑誌なんかで取り上げられている、コード〜コードスケールを・・・
のような教え方は、正直、教え方のセンスを疑います。

でも、パソコンの使い方なんかでも、そうですよね。
「簡単な操作方法」でも、知らないと調べるのにえらい騒ぎになります。

今は、ネットで調べられることも結構ありますが、
一時期前は、超ぶ厚い本を買って、隅から隅までよんで・・・でも、知りたいことがなかった!
という憂き目は、日常茶飯事でしたから・・・。
(知っている人に聞くのが一番早い・・・のですが、)


「原理」、「種明かし」を知って、それを押し広げ・縦横無尽に展開すると、
樹形図・ツリーダイアグラムのような天文学的な世界を繰り広げることが出来るのが、音楽の楽しさです。
(音楽だけではありません)

その中の、カッコいいワンシーンを切り取って、
その仕組みを紐解くのは、
「木を見て森を見ず」な、理論展開になりがちです。

「理論」と、「原理・法則」、「種明かし」を見極めることとは、
その出発点と、その発展の仕方に大きな隔たりを生む!
のではないでしょうか?

長き「音楽人生」・・・、
長ければ、長いほどに、その差は大きく乖離していきます。

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わたしは、人類最古の文献といわれる、リグ・ヴェーダのような霊的な詩を作った人たち・・・
(おそらく肌の黒い人々)

と、

それを文献化した人たち・・・
「ジャズ」と「ジャズ理論」と、
同じ図式があった!?のでは?、と推察しています。

わたしも含め、
「肌の黄色い」人たちは、こういった霊的な詩・音楽といった感性は、
歴史的に見て、もっとも、後れを取っている民族なのかもしれません。

世界最古のオーケストラといわれる、雅楽(一部)の家系は別格ですが・・・。

そんな歴史を踏まえつつも、
「21世紀の音楽」は、「日本人から生まれる!」という声がします。

世界が「あ」っと驚く、大衆音楽のようなもの・・・!!
が、です。

日本人の誇り!でもあり、
全世界の人々が待ちわびているような「音楽」です。

そんな、世界に突出した、精神性・精神風土を有する国だと思います。

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昨日、ソニー・ロリンズ氏が、ツィートされていた、
Cobi Narita」さん、は、日系人のようですね。

彼女が大好き!と、4回繰り返されています。

こういうと叱られてしまうかもしれませんが、
この感覚、・・・
なんか、わたしは、わかるんです。
というか、とっても大好きな、とても大切な、人との繋がり・・・関係のような気がします。

「日本の、お母さん!」のような、温っか〜い、素敵な女性なのだと思います。
「聖母」を慕う、「戦士」というか、目指す「道」と戦う男たちの癒しの空間!
のような存在!
なのだと思います。

人は、生まれながらにして、
「死」なる、とても残酷な「生き別れ」のような試練があります。

こんな素晴らしい方ほどに、流す涙の量も倍増します。
わたしは、涙が止まらない・・・
身体中の水分が枯渇するまで泣き続けてしまうでしょう。

でも、わたしは、すべてにおいて
「大丈夫!」
「何も心配はいらない!」
・・・という、絶対的な原理・原則・法則!が、あるのだと思います。

大いなる「慈愛」の世界です。

ジョン・コルトレーンの志向した、「至上の愛」を、さらに広く・深く総括したかのような、
より根源的な「Love」の世界観です。

それでいて、もっとも身近にある、
日本人なら、誰もが「なんだ〜」とわかる素朴な、温かな人情のようなもの・・・

きっと、多くの人たちにとっては、「温かい涙」でも、あるはずです。

「不安」からくる、「恐怖」を伴う涙である必要はないのだ!と。

wikiによると、2004年頃から、病魔に侵されているとのことです。
このような病魔が一刻も早く、宇宙の彼方に消えてなくなることを願ってやみません。

そして、健康で、穏やかで、大いなるLOVEに全身が包み込まれるかのような日々を過ごして頂きたい!
と心から思います。




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posted by happy_kin at 14:03| Comment(0) | 日記

2018年12月16日

なんで?こんな素晴らしい「ザ・テナー・マン」を知らなかったのだろう? Teddy Edwards in札幌

こんな人がいたって、知っていましたか?


最高です!!

日本では無名!?に近いのでは?

何が素晴らしいかといえば、聴いていて楽しくなるからです。

「サックス村」、「サックス吹き」的な
研究題材・教科書を聴く感覚ではなく、音楽として楽しめるからです。
それでいて、オーソドックスな要素があり、カッコいい!

ライブなんか、きっと盛り上がるはずです。


案の定、日本語版のwikiは、ないようです。

今いろいろと、ネットでも騒がれている「出身系統」的な何かがあるのでしょうか?
いずれにしても時代を超えて愛される名盤の一つであり、名テナーマンの一人といえましょう。

レコードで、いいオーディオで聴きたいですよね。
札幌のジャズ喫茶にあるのかな?


この録音は1969年のようですが、
もし、「テナーサックス・ジャズ」が、お好きでしたら、1960年前後に録音されたアルバムは外れが少ない・・・
というより、ご機嫌なものが多いです。

たとえ、「名前知らない」というテナーマンでも、
今まで慣れ親しんだテナーサウンドとは違う魅力に出会ったりもします。

わたしの主観かもしれませんが、「当たり!」が多いのです^^



ブルース・フィーリングを研究したい!
という人には、オススメのザ・テナーマンがいます!

Don Wilkersonという人です。
キャノンボール・アダレイに見出された人のようです。

日本のジャズ雑誌では、ほとんどといっていいほど取り上げられてこなかった人でもあります。


めちゃめちゃハッピーなテナーサウンドですよね。

コピーが苦手な人に、魔法のスケールを、ご紹介しておきます。
minorpenta+#4」です。

数字譜的にいえば、
1、b3、4、#4、5、b7
となります。

キーがEbなら、
Eb、Gb、Ab、A、Bb、Dbの、6つの音がベースとなります。

景色を変えると
Eb、F#、G#、A、Bb、C#

なんだかC7のaltや、ConDimというスケールの音使いと似てますね。
マイケル・ブレッカーがいっていた重要なスケール「リディアン#5」の音も入ってます。

「ずらす」という記事を以前書きましたが、
「ジャズ理論」的解釈では見えてこない、もっとシンプルな何かがある感じがします。

そんな種明かしも、追々・・・紐解いていきたいと思います。


Giant Stepsの母胎となったスケール・・・
と、前回の記事でも紹介しましたが、コルトレーンは、ブルース・バンド出身でしたよね。


Don Wilkersonの、このアルバムの演奏スタイルって、
ジョシュア・レッドマンのモチーフ展開といった手法・アイディアの原点!?なのかもしれませんね。

ちなみに、タンバリンは誰が叩いているのかな?
めちゃスウィングしてます。



「テナーお宅」モードになってしまたので、もう一つ、

これ、超カッコいくありません?

1:55あたりから延々始まるソロ!!
お客さんもノリまくってますよね。

テナーでいうEbのブルースです。
inCだとbだらけ・・・
リズムセクションに嫌われてしまいそうなキーです。

Youtubeで10時間リーピト再生版を作っちゃう人がいたくらい、聴いていて飽きが来ない名演です。


おまけで、もう一つ
バップ奏者の代名詞の一人、
ソニー・スティットとの、掛け合いでも魅力的なテナーを堪能させてくれます。


ジャケットの写真を見て、少し驚き!?
楽器の咥え方・・・、ソニー・スティットと違い、

で紹介した形にそっくりです^^




posted by happy_kin at 09:35| Comment(0) | 日記

2018年12月15日

【参考譜例動画付き】Giant Steps・・・してますか? in札幌

テナー吹きにとっての必須の課題曲のようですね。

アメリカのジャムセッションでは、こればっかり・・・という話も聞いたことがあります。

テンポも♩=300超。

凍傷で、動かなくなった指では、まだまだリハビリが必要のようです。


今回は、
や、
で、ご紹介した手法で、「Giant Steps」のコード進行に、超適当にフレーズを切り張りしてみたものを作ってみました。

トライアドのような、3つの音のひとかたまりを、
4/4拍子の8分音符に、地ならしして・・・半拍ずらすような形にしたものを適当に切り取ってコピペして作った感じです。

題して「Giant Steps Etude

・・・どうでしょう?
なんか、それっぽくなっていませんか?

コレ、完璧に吹けたら、結構カッコいいはず・・・です。

後半の、97小節目以降・・・ブレス箇所がまったくありません。
ノンブレスの練習には良さそうですが、Giant Stepsの真骨頂である、畳み込むような迫力ある演奏にはつながりません。

なので、みなさまの練習用テキスト(上記動画の譜面)として、
musescore(楽譜編集ソフト)用のファイルもアップしておきます。
どなたでも、簡単に、ブレス箇所のような、フレーズの区切りを作成できたり、自分用にアレンジしたり出来ます。


そして、これの素になった超丸秘!極秘^^ノートです。

なんか、面白そうなアイディアのきっかけになると嬉しいですね。

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ここで、2つの分岐点があるように感じます。

一つは、「書き譜」または、「コピー譜」のようなものを毎日やって腕を磨く道・・・!

もう一つは、スケール・パターンのようなモノを数多くやって、実際の演奏で、超高速で頭を回転させアドリブを展開させていく手法!
「その瞬間の閃き!」に指が即座に反応する・・・境地です。


おそらく、チャーリー・パーカーや、ジョン・コルトレーンなどのプレイヤーに影響され大成した人たちは、そのほとんどが後者の手法を徹底してマスターしたのではないでしょうか?

まさに、圧巻の極み!、インプロヴィゼーションの真骨頂!!
聴く人をして、その世界に引きずり込まずにはいられない・・・

そんな、息を呑む、スリリングなソロ展開のには、絶対的に必要不可欠な要素であり、
テナー吹き的には是が非でもマスターしたい技術ともいえます。


この両者の手法は
「脳の使い方」も、全く違ってくる!と思われます。

1年、3年、5年、10年〜という、長いスパンで見ると、
大きな差が出る!ことは、ほぼ間違いないでしょう。


わたしの場合、この手法を発見したのが、中高年齢のおじさんになってからでしたので、
この期に及んで、いまさら・・・、
頭の回転が追いつくかわかりませんが、それでも、後者の、やり方のほうが楽しいし、可能性があるような気がしています。
「指が回らない」ながらでの、新たなる「音の道」も見出せたりもします。

この両者の手法を上手く使うことも、ときに大いなる武器にもなりそうです。


また、Giant Stepsで、ご紹介した手法(音楽スタイル)は、50年以上前の手法なので、
これを土台にし展開・発展させた、新たなアイディアも必要のようです。

全コーラス「8分音符」の嵐!ではなく、
ある区切りのコーラスから、コーラス全体を占める符割りを、
3連符中心にしたり、2拍3連を強調したり・・・といった手法も、よく見かけます。

例えば、マイルス・デイヴィスのライブの名盤「フォア・アンド・モア」の中での、
There is no greater loveでのハービー・ハンコックのソロとか、
(これも50年前の手法!?)

ジョシュア・レッドマンは、あるモチーフから発展させていく名手です。
シンプルなアイディアを縦横無尽に発展・展開していく世界観は、まさに名人芸!
いつも度肝を抜かされています。

そのようなアイディアの湧き起こるチャンネルのようなものを習得・体得したいところです。


ちなみに、
この名演、知ってましたか?
圧巻です!

度肝を抜く展開・・・10分以上にわたる、この集中力と完成度の高さ!
「驚き、桃の木、山椒の木」です。


この曲も、サックス吹きの必須課題曲の一つのようです。

チャーリー・パーカーの、いわゆるバップ奏法の始まりの曲・・・
とある法則を発見した曲として有名ですよね。

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コード分散・・・といっても
3和音だけでも、テナー吹き(リード奏者)目線で見ると、18通りのモチーフが出来ます。
その展開の仕方は、前掲の2つの記事でも、ご紹介しました。


これらを土台にして、一つのモチーフから、メロディラインの展開をしていく・・・
自分の歌いやすいフレージング、スタイルを身に着けていく方が、楽しみも膨らむ感じがします。

頭の柔らかい、若い世代の人には、
やはり、後者の手法を、オススメしたいところです。


「音楽の構成」について記事にしましたが、
Tさん、Sさん、Dさんという観点で考えれば、
この「Giant Steps」も、ズバリ!当てはまる感じがします。

「転調」の連続!というように、ジャズ理論では習いましたが、
大きく見ると、Tさん’(トニック)を3度上・下にずらした中で、オーギュメント・コードのような遊び心から始まって、
大胆にも、転調の連続のようなコード進行を、思いついたのだと思います。

このオーギュメントのような発想も、
「ブルース」・・・すなわち「マイナーペンタ+#4」のスケールが母胎になっているのではないでしょうか?


とっても、面白く、じっくりと取り組みたい1曲でもあります。





posted by happy_kin at 23:37| Comment(0) | 日記

テナーサックス吹きにとって、コード・スケールの習得が大変な理由! in札幌

ピアノの人って、鍵盤が見える。
だから、視覚情報からも、次に弾く音を検知したり、予測したりすることが可能です。

ギターやエレキベースの場合は、転調したりする場合に、
フレットをずらすだけで、できてしまいます。


しかし、テナー吹きの場合、
運指の形を脳が指令する!
ある音程の音を指の形でイメージする!

・・・
などの、脳内音感イメージと目に見えない指先とをリンクさせる能力、
空間記憶のような能力が必要になります。


なので、前回記事にした、
サックス吹き用の「コード一覧表」のようなアプローチは、
テナー吹きにとっては、最も基礎的な必須課題となるハズです。

ある市販のパターン集のみでは、限定された音の配列のみしか示されていない場合が圧倒的です。


ピアノやギターでも、
曲集の巻末の「コード一覧表」のものを律儀に採用しているプレイヤーは、
初心者か、楽曲構成上の必要に迫られた箇所のみであるに違いありません。

多くの場合は、さまざまな名プレイヤーたちのアイディアからなる、
カッコいい、ヴォイッシングが臨機応変に使われているはずです。



それに対抗して、ピアノ弾きや、ギターリストたちのコード理解の領域に到達するためには、
「数をこなす」中で、習得・マスターしていくしかないうようです。

目をつぶっても、出来る!
くらいにです。


器用な人は、コードサウンドや、ベース音の中から、サウンドする音をチョイスする能力にたけていたりしますが、
サックス人生・音楽人生は長いものです。

それだけでは、いつか、
湧き立つアイディアの源泉も枯渇するようなときは、誰にも来るようです。

そこから、「1から、やり直す」ような鍛錬は、年齢的にいっても容易ではありません。
(でも、やる価値はありそうです)


「将棋」でいえば、
スケール・コード分散などの、パターンの練習は、「定跡」を覚え、マスターすることに通じると思います。

テナー吹きにとっての「指運」も高まります。

そして「音楽の構成」を踏まえた「ケーデンス」を、つねに念頭に置くことで、
日々「詰将棋」を解くことに該当する!鍛錬となることでしょう。



ギターリストなどが、フレットをずらすだけで出来る転調・・・、
12Keyのマスターも、その分の倍数の時間が必要になります。

わたしも、最初は、いちいち、五線紙に転調して書き換える・・・などの作業をしていましたが、
「数字譜」のアイディアを思いついてからは、
各音符やコードのところに、フリガナのようにして、数字をふるだけで簡単に対応できるようになりました。

AsTimeGoesBy.PNG

When I Fallin Love

when I Fall in Love.PNG


この、テナー吹き(リード奏者)用の「数字譜」の考え方ですが、

ex012.png

上の図で説明した定義になります。



音楽を数値化する・・・というのは、
音楽用ソフトなどのプログラミングでは、すでに常識化されているようです。

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以下は、ご興味のある方の、参考資料として

ペンタトニック・・・「5」= 128×5の配列パターンあり。
ダイアトニック・・・「7」= 1オクターブの8つの音でくくると40320×7の配列パターンがある。

オーギュメント(aug)・・・「3」
ディミニッシュ(dim)・・・「4」(3和音だと6つ出来る)

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作成時の資料や、3和音分散の資料作成ノートでも使用したものです。
musescore用ファイル)も、よかったら、ご活用ください。
フリーの楽譜作成用ソフトです。
練習のお伴にも大活躍してくれる、ありがたいソフトです。




posted by happy_kin at 12:21| Comment(0) | 日記

【譜例付き】テナーサックス吹きにとってのコード一覧表とは? <3和音(トライアド)分散一覧表> in札幌

よく、曲集の巻末などに、ピアノやギター用のコード一覧表が載っていますよね。

テナーサックス吹きなどのリード奏者・ホーン奏者にとってのコード一覧は、
どのように考えたらいいのでしょうか?

そう思って作ってみました。



慣れないうちは五線紙などに書き写すなどの作業を数をこなせば、
後々、楽になるはずです。

わたしが作成したコード(3和音分散)一覧表です。
(musescoreは旧ヴァージョンで作成しているので2.0以降だとレイアウトが崩れてしまいます)


この
1-3-5の18通りの組み合わせなのですが、
やはり、テナー吹きの基礎練習としては日課として行うべきのようです。

市販のパターン集だと限られた配列パターンのみですが、
ここでは、全てを取り上げています。
(3和音=トライアド)


そして、メジャー・スケールや、
ハーモニックマイナー・スケール、メロディックマイナー・スケールなどの音の配列に準じた音で、
上がったり、下がったりします。

わたしは最低音のBbやBから、最高音のFやF#にまで網羅するようのが一番良いように考えています。

キーが「A」でも
最低音の「B」から始まるようにしています。
下るときは「F#」が含まれるようなアレンジをします。
ex010.PNG


キーが「A」で「Bの音」が含まれるコードは?
「Bm」と「G#dim」と「E」(いずれも3和音)です。
その分散の形のモチーフと同形で上がり下がりをします。
ex011.PNG




キーが「G」「Ab」「A」は、
サックスで歌える音域が、一番音域が狭い!?感じがしませんか?


また、上手い人のフレージングって、
同じ楽器の限られた音域の中で、無限の広がりを感じるような音使いに、感慨を持たれることってありませんか?

この話を、以前、ツィートしたら、日本語なのに海外から、たくさん「いいね」がきたことがありました。



「トニック(主和音)で終わってない?」
・・・それで、いいと思います。

そもそも、今の楽曲で、そんな律儀な終わり方をしている曲のほうが少ないと思います。
この手法ならメジャー・スケールとナチュラル・マイナーやメロディック・マイナーの下行系などに含まれる、
さまざまな名称のスケールの指使いのすべてが網羅されています。

今後、さまざまな名称のスケールを、頭でスケールを学習する以前に、
身体で、運指を覚えている!
という、美味しい寸法になるわけです。

この意味合いでのスケールは3通り!です。


スケールに準じたアプローチ方法の他に音程に準じた方法もあります。
この場合はメジャー・コードならすべてメジャー・コードで、
sus4なら、すべてsus4で行います。

移動する音程も半音(短2度 m2)や全音(長2度 M2)、
その他にも、
m3、M3、P4、a4(d5)、P5、m6、M6、m7、M7といった音程があります。
(Pは完全、dはdim、aはaug)

「超」がつく世界の最高峰クラスの人たちは、
「当たり前の基礎」としてマスターしているようにも感じられます。

その「土台」からなる・・・「音遊び」の世界の楽しさ^^


あと、もう一つ!
テナー吹きにとって、つねに念頭に置くべき、
とても大事なケーデンス(終止形)に関する考え方があるようです。

これは、今回の記事のテーマである「3和音(トライアド)分散」のパターンのみならず、
他のスケールパターンでも同様に、「テナー吹きが、つねに考えるべきケーデンス」の考え方を、ご紹介します。

「メロディ大辞典」の中にある、あるスケールパターンの中の1小節のモチーフをどのように、
終止(=ケーデンスする・・・すなわち、起承転結の「結」)するのかを、つねに考える!
ということです。


一つのキーの中で、ケーデンスが「1つ」と考えるのは、
童謡のような楽曲のみの話だということです。

端的に言えば「3つ」あります。
さらに・・・。

テナー吹きが考えるべき「音楽の構成」の中で詳しく述べていますので


そして、
テナー吹きは、
「目指せ!3オクターブ半!」が、このブログの主要コンセプトでもあります。

上記の譜例を、そのまま1オクターブ上げても日々行うのです。


「カッコよく吹く」秘訣は、
さまざまなリズム(自分の好きなビートでもいい)で、
「リズムにはまる」ように吹くことです。

クラシック系の人は、多分、メトロノームに合わせて8分音符を均等に譜面全体を通して正確に吹くような練習をするかもしれませんが、
無論、それも素晴らしい練習方法の一つですが、
1小節のフレーズを一つのモチーフと考え、リズム・ビートに合わせ、
符割りを変えるなどして展開し、曲を構成する勢いで、そのモチーフから発展させていく・・・
手法の方がジャズ・ポピュラー系向きの練習方法といえるでしょう。

いろいろなリズム・サポート・ソフトがあるようですが、
わたしは「ChordPlus」というフリーソフトを愛用しています。
正規版が欲しいところですが、購入方法がわからないのが残念です。

ロック系のコードって、3度の音を抜いているケースが多いので便利です。

マイルス・デイヴィスも
「3度と7度の音は弾くな!」と、ハービー・ハンコックにアドヴァイスしていたようですね。

カシオトーンのリズム伴奏機能もいいです。
ハードオフで1000円で売っていたりもします。
できれば、コード伴奏やベースなどの音を任意で切れる設計のものがオススメです。

わたしは、ベース音と仲良くなるのが、テナー吹きにとっては幸運につながるように思います。

あと、テナー吹きなら「Bb」設定ですよね。
「ド」を弾いて、「シb」の音が出る機能です。


一つのコードで延々、やって「合う、合わない」
「サウンドする」、「面白そう」・・・な、
その人ならではの「サウンド感覚」も身に付きそうです。


かなり欲張りな、基礎練習ですよね。

とても、追いつきませんが
トッププレイヤーは上に行けば行くほど、
こうした鍛錬に「欲張り!」のようです。

たくさんの教材がある中でも、
このブログの記事で述べたポイントを踏まえない基礎は、応用が利きにくく、
オリジナリティなアプローチを開花するのは、はなはだ困難といえるでしょう!


日々の練習で出来ることって、とても微々たることで、
気が遠くなることがありますが、
着実な成果を上げることのできる練習方法でもあります。

「ジャズ理論偏重」による、「ジャズ音痴」な音感になっている・・・!
「簡単なトライアド分散が聴き取れない・・・」
と、感じられている方の軌道修正にも、オススメの練習法です。

こうした「音楽の基礎」、一番大事な、シンプルな考え方を最初に知っていたら・・・
という内容です。


posted by happy_kin at 09:44| Comment(0) | 日記