2018年12月11日

テナーサックス 音色のこもり・・・吹奏感のストレスを解消するエクササイズ! in札幌

これを解消するポイントは呼吸法の安定と舌の形状などによる口の中の形〜下唇の使い方にあるようです。

テナーサックスの場合、オクターブキーを押さえた音域が、
とくに音の抜けが悪く音色がこもりやすい傾向にあるようです。

この音域の対処として、往年のジャズの巨匠と呼ばれるテナーマンたちは、どの様な対策を講じていたのでしょうか?

1、グロートーン
テナーサックスのカッコいい奏法の一つですよね。
これは、音が裏返る〜抜けない、鳴りきらない・・・などの対策として、
「妥協の息」のような音域全体のバランスを整える!という方向へ行かず、
「ふざけんな〜」的に思いっきりドデカイ音、フルトーンで突き抜けた結果、生まれたものであると考えています。
グロートーンは、「ア〜」という声を出すより、
「うがい」の延長で声を出すのが、一番、喉にやさしく、コツをつかみやすいかもしれません。

2、オクターブキーを押さえずに全音域を吹く。
デクスター・ゴードン(ソロは3:55あたりから)や、「橋」前のソニー・ロリンズは、トランペットやフルートのようなオクターブキーを使わない吹き方を徹底して行い、口の中の理想的な形を見出したうえで演奏していたような印象があります。

3、舌をマウスピースの上に持っていく奏法
ジョン・コルトレーンをして、
「サックス吹きなら誰でもスタンのように吹きたいと思うはずだ」と言わしめた、
スタン・ゲッツの、あの甘い高音域や、

同じく、「今すぐ電話してどうやって吹いているのか質問したい」・・・と語っていた、
ベン・ウェブスターの奏法では、
かなり、この現象が起きていたものと推察されます。

ただし、形だけを真似ても、そのような音にはなりません。
わたしも吹いていて気付いたくらいです。


近年では、その当時に比べ、
かなり、バランス調整のような技術が向上したので、
こうした苦労が激減した!?かのようですが、
下手をすると「アルト奏法」の延長のようなサウンドにもなりがちです。

バランス調整が完璧でも、楽器の構造上、
オクターブキーを押さえた音域は、どうしても音の抜けが悪いようです。

アンブシャーの動き!のような現象も、
アルト吹きやバリトン、ソプラノに比べると、テナー吹きは突出して動きまくっている!?
かもしれません。


これも吹いている動画を見て、アンブシャーの動きを真似たところで、
大した効果は得られなさそうです。


この感覚をつかむエクササイズのアイディアとして、
思いっきり、息をゆったりと大量に吸い込んで、
まず、最低音域から、
ex005.PNG

次にトリルで、
ex006.PNG

こんなたくさんの「f」見たことありませんが、
イメージとして、お考えいただけたら・・・と、思います。

同じ音だけで、音量を大きくするより、最後に1音、加えた方が迫力のある「フォルテ」が出せると思います。

なれないと、ちょっと「クラクラ」するかもしれません。
体調にはくれぐれも、ご自愛ください。

サックスをやっている人が、フルートに持ち帰ると、
「クラクラ」することって、ございませんか?

そう!
結構、サックスは、あまり呼吸法がしっかりしていなくても、
「音が出てしまう」楽器なのです。

吹奏楽部の子たちが、紙片を壁にあて、吐く息だけで、その紙を押さえつける練習を、
(今は、そんなことしていない?)
楽器を吹いた状態で行うのです。


オーバートーンに関心がある方は、
この感覚をつかんでから、日々始めるとよいかもしれません。

このエクササイズを始める前のウォームアップとして、
マウスピースを咥えたまま、音が出ないように「フ〜」と息をたっぷり吹き込みつつ、
全音域にわたって指を動かしてみると、とても良いフィーリングがつかめそうです。

この方法は、このエクササイズの時だけでなく、
通常のウォーミングアップの時に習慣づけるといいです。
大きな音で、凄くいい音のする、とあるリードアルトの方が毎回やられていたウォーミングアップの方法です。

上手く指が回らないなど・・・で、
上手く吹けない、むずかしいフレーズも、この手法を使うと効果的のようです。

呼吸法的な注意点としては、
出来るだけいっぱい吸って、思いっきり吹く・・・
の繰り返しです。

チェストアップを心がけると、より一層、良い音が得られることと思います。

息を吸い込まずとも、肺に残留したエアーがあるのですが、
チェストアップで新たに吸い込んだエアーのほうが、良い音がするのです。


吐く息を、少しでも長くするための訓練法として、
よく、ヴォーカルの方がやっている方法は、ご存知でしょうか?

「フ〜」と長く息を吐きだし、苦しくて、もうダメ・・・、
というところで、口先と舌の先端で「プチプチ〜トポポポ〜ペペトポ〜〜〜」
とやるのです。

結構、粘れるはずです^^



低音域の次は、最低音域の音から最高音への跳躍です。
ex007.PNG

きっと、サイドキーを使った高音域のレ、ミb、ミ、ファ、ファ#は音がつぶれてしまうなど、
上手く「音」にならないのではないでしょうか?

こんなとき、ベンド奏法や、ポルタメントの手法を応用するのです。

上手い人が高音域を吹いているとき、
口のあたりが上に持ち上がったように見えませんか?

そのあたりの注意事項に関しては、高音域の奏法について書いた記事を、ご参考ください。


あとはトリルの練習です。
音程的に隣り合った2つの音(2度音程)のトリルだけではなく、
音の跳躍したトリルも非常に効果的です。
ex008.PNG

譜例は、ほんの一例ですが、3度、4度、6度、短6度、長6度などの音程の、
跳躍トリルを全音域にわたって、行うようにします。

この時、「つぶれてしまっている音」や「こもっている音」が、
自分が吹ける最高の音色の音を吹いている時の口の状態などと比べ、どう変化しているかを観察します。
(ブレス直後の音も、いい音が出てるケースが多いはずです)

「鏡」などを使って、客観的に自分の目で、アンブシャー等を確認するのも、良い方法です。

「出ている音」が、すべてです。
壁に向かって吹き、自分の音の状態を確認したりもします。


音が、かすむとき、しっかりとキーが塞がっていない場合があります。

軽く押さえて「ポン」とか「カタ」という音がしても、浮いている場合も頻繁に起こりえます。

そんな状態でも、さらにギュっと、しっかりと押さえつければ問題なく対応できる場合も多々あります。

上手い人の演奏動画などを見ると、結構しっかりとキーを押さえていますよね。



このような練習しているときに、
「息が詰まった」ような感覚で、うまく音が立ち上がらないような現象が起こることも、しばしばかもしれません。

こんなときは「あくび奏法」で、舌をつかずに軽くまとまったエアーだけで音を立ち上げる練習を1音ずつ全音域にわたって行います。

「時報」のようなオクターブ跳躍も、全音域の音で地道に行うようにします。

この繰り返しの中で、各音のアンブシャーのベストポジションをつかんでいくしかないようです。

そして全音域のバランスを整えるために、クラシック系のエチュードや、全音域にわたるスケール・パターンのような練習も行います。


今回のテーマの肝となるのは、下唇の使い方と口の中の形・・・特に舌の使い方、喉の開き方にあるようです。
【図解】で説明した記事などを、ご参考ください。




posted by happy_kin at 19:30| Comment(0) | 日記
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