2019年06月26日

【初心者からベテランまで】テナー吹きのアドリブ習得方法 in札幌

何回か記事で取り上げていますが、
トニック(T)、サブドミナント(S)、ドミナント(D)という音楽用語はご存じでしょうか?

ジャズ理論を学ばれた方は、代理コードみたいな難しいことも、ご存じのことと思います。

テンション・ノートとか・・・。

映画「ラウンドミッドナイト」でも
ディル・ターナー役のデクスター・ゴードンが、
(映画のもとはバド・パウエルのパリ生活)

「メジャーセブンn」、「ナインス」、「イレブンス」「サーティーンズ」と
ジャズの変遷史を語っているシーンが、とても印象的です。

でも、レイチャールズの伝記映画では、
最初、3つの音から、始めていました。

ここがポイントだと思います。
ベテランな領域に入った人でも、
全体のソロ構成が、高度で理論的な根拠に基づく難解なフレーズを駆使していても、
どこか起承転結がなく、盛り上げ方などが上手く行かないケースって、結構あるのではないか?思われます。

そこで、最初に上げた
T、S、Dの音感覚というか、サウンド感覚というか、フレージング感覚〜音のつなげ方のツボ!
といった音楽構成の基礎的な要素の習得が、つねに必要となってくるのです。

以前にも記事にしたと思うのですが、
音楽の構成、すなわちT、S、Dの組み合わせは

T-S-D  S-T-D  D-T-S
T-D-S  S-D-T  D-S-T

の6つしかないのです。
いくら代理コードが使われていようが、この中のどれかでしかないのです。

そして、このT-S-Dは、
1拍、2拍という短いセンテンスや
1小節〜4小節〜8小節などの任意の長いスパンで見て構成することもできるのです。

よく、ペダルベースといって、同じ音で延々いっている場合がありますよね。
こんな時こそ、T-S-D構成を長くとってみたり、短くしてみたり自由な音遊びができるのです。


明るく、盛り上がるような展開が、好き!という人がいましたら、

から始まったフレーズを、ファから始まる形に移調して吹く練習をするのです。
それが、アドリブの重要要素である・・・、
「つねにドミナントを意識せよ」との名言の、具体的な練習方法にもなります。

もっと、平たく言ってしまえば
から始めたフレーズが、ひと区切りしたら、
次のフレーズの出だしの音は4度上(5度下)のファから始めればいいのです。
同じ音使いのまま移調しないで、違った音使いをしても様になるはずです。

着地する時の音使いでも、同様にできます。

この手法は、モードの曲や、ワンコードでのソロの時には
とっても有効なのです。

代理とか、テンションノートが好きな人は、その始まりの音を3度、上下すればいいのです。
だったら
ファだったらから始める、といった要領です。

コードといっても所詮、1拍、3拍などの強拍でのベース音が何か?
ということに過ぎないのです。

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ある気に入ったひとつのフレーズを、よく12Keyでやる!という課題を出す先生もいますが・・・
(そんな構成の楽曲ありませんから・・・)

各キーごとのT、S、D感覚をやしない、それが身についたら、
違うキーでも同様にして、その各キーごとのT、S、D感覚を身につけて行く!というやり方のほうがおススメです。
縦横無尽なソロ展開を可能にする技量を身につけるには近道です。

これが身についたら、その本人が一番びっくりする効果が、きっと得られるはずです。

かのウエイン・ショーター氏も、各キーごとにマスターしていく手法を、
初心者の段階で取り入れたと語っていました。

いろんなパターン集がありますので
よかったら参考にしてみてください。

最初は、同じ音配列のまま、
T-S-Dにそれぞれ移調して練習します。
ド、ファ、ソから始まるように、一つのフレーズを移調して練習するのです。

そして、もうお気づきのことと思いますが、
この一番よい教材がブルースなのです。

だからデヴィッド・サンボーンなどの名プレイヤーたちも
ブルースを重要視しているのです。
T-S-Dのポイントをふまえれば、12小節にこだわる必要もありません。

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3つの音から始めるなら
ド-ソ-ミ、ファ-ド-ラ、ソ-レ-シと
全部上行した形で10度の感覚を身につけるといいでしょう。
ジャズ特有のオープンコードといったサウンド感覚や倍音感覚を養う効果もあります。

・・・この手法はコードアナライズ的にスタンダード曲のコード進行にも応用できます。
ソロで吹いていても、曲のコード進行のハーモニー感覚が養えます。

これはトライアドの3つの音ですね。
クローズコードという音楽用語もありますが、
これは、普通のドミソという5度、もしくは6度以内で展開される3和音分散のことです。

このトライアド分散を使ったフレージングは、とても重要です。
コードとして鳴らすと3パターンしかありませんが、
分散だと18通りもあります。
コピーしていて聴き取れない音が、ただの3和音分散だったということは結構あります。

3和音ではありませんが、ピンクレディのUFOのイントロ、ぱっと吹けますか?
6th分散ですが、ウルトラマンのイントロとか・・・
(ちょっと古過ぎ?)

j-popや洋楽、アニメのOSTなどでもトライアド、3和音分散のメロディは頻発しています。

トライアド分散も、つねに、できるだけ、T-S-Dを意識するようにします。
6つのT-S-Dパターンですね。

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そこから、5つの音・・・
メジャーペンタとマイナーペンタ

そして
6つの音へと音数を増やしていきます。

ジャズブルースなフィーリングを身に着けたいのであれば、
、ミb、ファ、ファ#、ソ、シbT)の6つの音をベースにフレーズを作り
Sファからはじめて、Dの時はから始まるように
音の配列を、そっくりそのまま、移調してトレーニングしていくのです。

※この6つの音は、必ずしも6つの音すべてを使う必要はありません。
ときに、3音でも4音でもいいのです。2音でも・・・。
6つの音の中から、任意の音を音抜きする音遊びは、結構面白いサウンドが見つかったりもします。

代理、テンションが好きな人は、これを3度上下に、そのまま移調すれば
いろんな発見もあって、面白いです。
リズム・シーケンサーを鳴らしながら、一音一音がフィットし、
音がリズムにはまるように練習するのです。

これらの手法をマスターすれば、
セッションの現場で
ブルースのオリジナルテーマを即興で作ることは
おちゃのこさいさいになるでしょう。


※ここで示した3〜6つの音は、あくまで一例です。
自分の好きな音使いを見いだすことが、オリジナリティの強化につながるはずです。
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後日、この記事内の譜例もアップする予定ですが、(忘れてしまったら平謝り

是非、五線紙に、このコンセプトを、譜面におこしてみてください。
この作業が一番飲みこみが速いかもしれません。
音感にいまいち自信のない人にとって、この習慣、このプロセスは武器になります。

多分、この記事のネタだけで一冊分の教則本ができちゃうはずです。

音感に自信があるかたは、この趣旨に指が連動するトレーニングを
最初はゆっくりから、ひとつづつトライしてみて、
自分が好きなように展開できるよう、フレーズの一音一音をマイナーチェンジしていけばよいのです。

最後に、テナー吹きが一番上手くなる方法は、セッション仲間を見つけ定期的にアンサンブルをすることです。
ベーシストや、ピアニストのいずれか一人でも構いません。
タイトなタイム感、リズム感のある人とやることが望ましいです。
上達のスピードは、はっきり言って、全然違います。

お金を払ってでも上手いリズムセクションの人と一緒にアンサンブルすることは、
運指を覚えて、音が出せるようになった人なら
ひょっとしたら、サックスの先生にレッスンを受け続けるよりも上達の速度は速いはずです。
ただし、しっかりとしたサックスの良い音のイメージは、つねに持ち続けることが絶対条件です。
※ルバート傾向にある(テンポが揺れる)人は、クラシックの素養のある人は別ですが
ビート系音楽のパートナーとしては不向きです。)

ジャムセッションは少々厳しい!?かもです。
腕試しの場として、とらえた方がよさそうです。
あとは音楽仲間との貴重な出会いの場として・・・・。
posted by happy_kin at 04:02| Comment(0) | 日記
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