2018年12月07日

【運指表付き】テナーサックスのフラジオ音域の運指と、サイドキーを使った高音域を吹く際の注意事項! in札幌

わたしの愛用している、フラジオ音域の運指です。

基本的には、すべてオクターブキーを押さえます。
ただし、練習時にはオクターブキーを押さえない方法もとてもいい練習になります。

グレーになっているところは早い動きをするときは、押さえなくても大丈夫なところです。
全音符などの、長めの音符や、ピッチ・音色が気になるようなときに押さえるとよいようです。
flagio.png

市販本や、ネットなどで、一般に出回っている運指のなかでも、
「これ、どこで使うの?、指転ばないの?」
「書いた人、本当に使ってるの?」
「これじゃぁ、スケール吹けないじゃん!!」
・・・という、実用性を疑うような運指も図示されていたりします。


わたしの選定した、フラジオ音域の運指コンセプトについては、とても大事な根拠があります。

それは、

全部の指を開放して出すC#の音や、サイドキーを使った高音域の音などは、
楽器がとても不安定になり、アンブシャーがとても崩れやすい!ということです。

「高音域が苦手」な人にとってのウィークポイントの一つでもあります。

マウスピースを咥えたまま音が出ないように、あくびの延長の息だけを楽器に送り込み、
指だけ動かす練習方法を、ご紹介しましたが、
(フラジオの音が出ない!方は、このとき、微かに出る!?かもしれないその音・・・そのフラジオの音を捉まえるチャンスです)

高音域のとき、結構、楽器(マウスピースの部分)が、揺れ動きませんか?
アンブシャーに与える影響は、軽視できないほどに動いているはずです。

ためしに、
マウスピースを咥えないで、指だけ動かしてみてください。
かなり動いているはずです。
通常音域でさえ、かなり動いているはずです。

これを口輪筋をしっかりと鍛え、アンブシャーで、しっかりと支える!・・・では、
余計な力が入るだけで、対処療法的なやり方としか思えません。
(こういう教え方をする人が多かった。今もそうなのかな?)

この修正には、大きめの鏡を用意し、
吹奏時、各音域ごとでの、楽器の変動による、アンブシャーに与える影響を、
自分でよく観察するする必要があります。
自覚できれば、その対処法も各自、見出せるはずです。
気づかないまま・・・が一番恐ろしいことです。

これは、先生などに指摘されても、修正するのは困難です。
自己観察による発見・認識のほうが確実です。


フラジオの音って
柔らかくて、甘〜い音も出せるのです。
クラシック的なノーマルな音(これが一番難しい!?)から、
叫び泣く〜すすり泣く〜力強いうなり声・・・のように、多種多様なフラジオ・サウンドが出せるのです。

口輪筋を鍛え・・・云々は、
フラジオの音が出た後の音色表現を拡げるときや、ベンド奏法を駆使したピッチ修正する吹き方などにとっても、
最大の弊害ともなるアンブシャーでもあるのです。
これは唇周辺を絞ることで、細い穴から息を通す狙いも含まれていますので、
下唇の裏側を傷つけることにもつながったりもするのです。

こういった、アンブシャーに与える影響を、最低限抑えるために、
楽器を安定させることを第一に考え、なるべく左右の両方の手を使った、
楽器が無駄に動かない!ようにする指使いになるよう運指を選びました。
こうした観点で選定したのが上記の運指の図です。


「A」のフラジオ音は、図示した右手の運指は使わなくても出ます。
「C」も、通常音域のサイドキーを使った「highEb」の運指だけでも出せます。
・・・

しかし、口に咥えたマウスピースが左右上下に頻繁に動いてしまうため、
なるべくなら、左右の両手を使った運指を採用したほうが、バランスの良いサウンドを奏でるのには適しているハズです。
・・・もっとも高音域も上に行けば行くほどに指の開放度が顕著になるのですが・・・
そんな時は、オーバートーンの応用も時に、カッコよく決まりそうです。


よく、クラシック系のサックス奏者の書いた、フラジオ運指の解釈では、
チューナー等のピッチ測定器を使って検討された指使いを採用したケースが多いようですが、
実際には、ベンド奏法を使った方法で、ピッチをコントロールするだけで充分、修正可能だと感じています。

今、ヤマハの62を使っていますが、全く問題ありません。
ヤナギサワの880でも、特に問題なかった運指です。
バリトンでも大丈夫でした。
ピッチが悪い!?Jupiterの、おんぼろテナーでも通常音域のピッチより安定(笑)しています。

ちなみに、
Jupiterの楽器の鳴りは最高です!
880よりも、全然いい音してます。
左の小指がベルに当たる設計ミス・・さえもが、可愛いと思えるほどに、いい音の出る楽器です。
下手に「ヴィンテージもどき」を謳っている楽器よりも数段いい音がします。
(わたしの主観ですが)

ちゃんと、楽器の吹ける人のアドヴァイスを取り入れて、もっといい楽器を再構成してもらいたいな!
と、マジで思うほどです。
オーバートーンの倍音配列も、おかしな、ありえない音が出るんです。


余談ですが、ヤマハの62は、日本人の小さな手には少し不向きのようです。
海外で、人気があるようですが、彼らの手の大きさに合わせて作っている!?感じがします。
手の小さい女の子には、不向きな楽器なのかもしれません。

そういうデータも持っているハズのヤマハさん・・・
楽器の鳴り、音色、音程ともに、とても素晴らしい楽器なのですが、
タンポ・バネの劣悪品使用(ほぼ確信犯)による、いわゆるサックスでいうリコール対象品を販売している行為は悲しい話です。

のにです。

ヤマハの下請けさんも泣いている!
という話も聞きました。

本当に62は「名器の器」がある楽器なのに、本当にもったいない話です。

ここだけの秘密!
次の3つの試奏宣伝動画を聴き比べてみてください。

・・・どうです?
62だけ、リバーブが微妙に少な目な感じがしませんか?

ヤマハのテナーサックスは最低価格品でも、
腕のいいリペアマンさんがいれば、最上位機種にも負けない、いい音するんです。
音程に関しては、本当に素晴らしい設計をしているようです。

これは「内緒にしてね」と言われた話ですが、
本社ぐるみで舐めた真似をしたので、暴露しちゃいます(笑)

高額なタンポやネックに変える必要なく・・・です。
だから62は海外で人気があるようなのです。
3つの動画のアクセス数を見ても・・・ね。

あと楽器を選ぶとき、楽器屋さんの試奏室の音の反響が有るか無いかを必ずチェックしてみた方がよさそうです。
手を「パン!」と叩くだけでチェックできます。

楽器屋さんで吹いたとき、いい音していたのに、
家で吹いたら???な悲しい思いをせずに済みます。

「楽器の鳴り方〜その響き〜その音色」と「設計上ゆえの音程」だけは、
どんなに腕のいいリペアマンさんでも対処不能です。
そのあたりを、しっかりと選定する必要がありそうです。

自分の主観、吹奏感だけに頼らず、
実際に鳴っている音を、店員さんにも聴き比べてもらうのもよいかもしれません。


あとフラジオ音域の運指の状態を、まったく考えずにバランス調整するリペアマンさんがいます。
これはサックス吹きにとっては、ある意味、死活問題(笑)です。

日本で有名なリペアマンさんでも、そういう時がありました。
そのときは、その場で試奏できたから、すぐ修正してもらいましたが、
郵送等でバランス調整を行った場合は、アウト!ですよね。

その場合は、あまり多くのキーを押さえないフラジオ運指も検討しなければならないハメに陥ります。



フラジオって単語・・・、
wikiを見ると「楽器を通常でない方法で奏することにより、特定の倍音が浮き立つように発生させ・・・」
とありますが、
わたしは、テナーサックスはフルートの高音域同様に通常音域で演奏できる!
・・・こんな概念が常識化される可能性を感じています。

速いパッセージだと一苦労ですが、通常のメロディを吹くには十分に行けそうです。
図示した運指音域なら、かなりいい感じです。

アルトやソプラノだと響き的に問題があるのかもしれません・・・
(聴いていて不快感を伴うサウンドにしかならない!?)

でも、テナーなら、十分いけそうです!

熟練してくれば、
highF#キーとかも、きっと、いらない・・・いらなくなるはずです。

最近はソプラノサックスでhighG付のものもあるのですね。
音の線が細い音色が好みの方なら問題ないのでしょうが・・・。

ただし、相当量の練習が必要です。
思うように騒音に近い音をだせる練習環境がなければ、これをマスターするのは、至難の業かもしれません。
または、練習方法にも、つねに気を配る必要がありそうです。



ちなみにフラジオという呼び名は日本特有?のようです。
ネット検索するとき「Altissimo」で検索すると、いろいろ運指表やレクチャー動画が出てくるようです。
「altissimo fingerings sax」とか・・・。

人によっては、この運指表の中からもよいものが見つかるかもしれませんね。



最後に、
高音域〜フラジオ音域を、いい音にする秘訣ですが、
音が出ているとき、リードはマウスピースとの空間を、「閉じたり開いたり」を超高速で、繰り返し振動しているようです。
吹いている側としては、ほぼ密着するほどに閉じている・・・と考えたほうがよさそうです。

その閉じている状態を、息で押し拡げるイメージで、吹くのです。
リードとマウスピースの隙間をアンブシャーで狭めることなくリラックスさせ、
吹き込む息で、従来ある開きを維持するイメージです。

息のスピードは、超高速で出来るだけ遠くへ吹き飛ばす感覚です。
たとえて言えば、ホースの蛇口を、出来るだけ細く細く絞って、勢いよく遠くへ飛ばすイメージです。

アンブシャーや、口の中の状態につきましては
【図解】の記事でご紹介しています。
ご参照ください。

フラジオの音が出てからも、
さらに、いろんな音色で表現することも可能です。
唇の両サイドを軽く中央に寄せるポイントの重要性に行き着くはずです。

フラジオ音域の音色の幅を広げるための奏法の基礎的な考え方は通常音域と同じです。
詳細につきましては、過去の記事をご参照ください。

あとはパターン練習のような地道なトレーニングが、よい特効薬になるようです。
1日2日で、思う結果が現れずとも、
確実に、フラジオ音域の音質も、その精度も高まるはずです。

たとえば、
スケール・パターン集の中から、任意のあるパターンを抜き出し、
ex002.PNG

を1オクターブ上げ、
ex003.PNG

さらに、1オクターブ上げる・・
ex004.PNG

そしてまた逆に1オクターブずる下がってくる・・・

こういう練習時ほどに、
この呼吸法がとても大切になってきます。
「吸った気に」なった!?、ような、
「なんちゃって腹式」は、吹いている本人が最終的には一番悲しい思いをするに違いありません。


オーバートーンやフラジオ音域の音が出せても、
通常音域の音色が改善されるわけではありません。

オーバートーンは全音域の音色改善の相乗効果をもたらす・・・というより、
楽器全音域の鳴り方のバランスを整えるためのトレーニング方法の一つといえるでしょう。

こういう、カッコいいオーバートーンの吹き方もあります。
相当にむずかしいです^^

わたしも大好きな、
ユッコミラーさんの、あのカッコいい高音域の「ブギョー」という吹き方も、
個人差はあるかもしれませんが、コツをつかめば、むしろ簡単な部類に入る奏法のようです。

通常音域の、朗々とした、豊かな、テナーサウンドを奏でることの方が、
吹奏技術的には、はるかに、難易度が高いといえます。

生のテナーサックスの音の、最高の魅力でもあります。


posted by happy_kin at 17:33| Comment(0) | 日記

2018年12月06日

テナー吹きも参考にしたい、名アルト奏者のサウンド! in札幌

何気にYoutubeをクリックしたら、これが目に留まった。


素晴らしい名盤ですね。
この動画が、アップされて1年ちょっとのようですが、再生回数もすごい!

As Time Goes By・・・は入っていませんが(笑)、
時を過ぎても、色あせることなく、愛され続ける名演です。

出だしから、すごい!
U-X的なラインを超越した、
美しい旋律には、うっとりと聴き惚れてしまいます。

わたしも、残りの人生で、こんな「名盤」のような足跡を残したいな!
と思います。


この世界観に匹敵する!?
わたしの主観ですが、Stan Getzの「Voyage」というアルバムも不朽の名作だと思っています。

その中の1曲「Dreams」

何度聴いても、しびれてしまいます。


ただ、一つ、
サックス吹き的には注意したい点があります。

スピーカーのようなものから流れてくるサウンドを頼りに音作りすると、
音がしょぼくなりやすい二人だということです。


でも、この2つの演奏を聴く限りでは、ものすごく、いい音しています。
楽器も、ものすごく鳴っています。

前々回?にも記事にしましたが、
コピーの怖い一面でもあるのです。

フレージングなどをコピーして音使いなどを参考にするのは得るものもありますが、
「人真似は、人前では吹かない!」という強い意志を持ち、自分のサウンド作りをしていこうと決意しているのであれば、
どっぷりとつかることなく、少し距離を置くほうがいいのだと思います。

それの土台になる、
普遍的な音楽の構成に基づいた、曲の流れ、テナーのサウンドを構築していく時間のほうが、
長い目で見た場合には、好結果につながると思います。


ポール・デスモンドのアルバムの中に、
Easy Livingという曲が入ってましたね。


Easy Livingといえば、


この音の出し方、音の立ち上がり、楽器の鳴らし方・・・
テナー吹きも、是が非でも参考にして、自分のテナーサウンドにも取り入れたい名演です。

とくに高音域の音の立ち上がり!
そしてタンギング!
録音スタジオに、自然とエコーのかかったような、楽器の鳴り方!
最高ですね。

デヴィッド・サンボーンも、ポール・デスモンドとともに、強く影響を受けたとされる人の一人です。

さらに、もう一人、


アルト吹きなら「教科書にしたい!」名演です。
このような吹奏術の「テナーのお手本」のような演奏はちょっと見当たりません。

素晴らしい名演はたくさんあるのですが、
オーソドックスな吹奏術としての「教科書的」な模範となるものは少ないようです。
個性の出やすい、魅力あふれるテナーサックスゆえのことなのかもしれません。


こういう、しっかりと楽器を鳴らしきる奏法を、
日々の基礎トレーニングとして、しっかりと取り入れて、
そうしたフルトーン奏法が身についたうえで、リラックスした演奏をするときに、
ポールや、スタンのような甘いサックスサウンドになるのだと思います。

「妥協の息」の延長ような、「美しくまとまった」的なサックスサウンドからは決して奏でられない、
サックスサウンドの真髄なのだと思います。

「奏法」に関しては、過去の記事を、ご参考いただけたらと思います。
ポイントは「下唇を巻かない」奏法にあると思います。


最後に取り上げた、2つの名演!
このブログで取り上げている、テナー奏法の模範となる、模範とすべき、
要素が盛りだくさんです。


現代の世界の第一線をリードしているアルト奏者たちにも受け継がれている魅力あふれるDNA〜吹奏術のようです。


posted by happy_kin at 12:17| Comment(0) | 日記

【譜例付き】バップフレーズの基礎練習に!〜オリジナルなバップ・エチュード作成のヒント! in札幌

ジャズの勉強をされている方なら、
スケールやコードパターンの練習を、よく行っていることと思います。

その一番の土台となっているのが、
4ビートのノリで歌う、8分音符の裏拍につけるアクセントなどの歌い方だと思います。

その練習用教材・・・エチュードのようなものを作ってみました。
なかなか、いいものはみつかりませんよね。

せっかく買った市販本の限定された、ほんの一部のサウンド世界に閉じ込められてしまうのも、つまらない。


「ジャズ理論はダメ!」などと偉そうなことをいい放ってしまったので、
「バークリー式」を超えるような、
すべての音楽ジャンルに通じる、「音楽の構成」の基礎を踏まえたものです。


一生ものです。
つねにニュートラルなスタンスを保つことが出来るでしょう!


バークリーに行く機会に恵まれなかった人でも安心してください(笑)
これさえあれば!鬼に金棒です!

「バークリー卒になんか負けねぇゾ!」
くらいの対抗心で、みんな頑張りましょう!

無論、4ビート限定ではありません。
J-popやクラシック、洋楽などにも十分に流用できるメロディ素材集のようなものです。

フラジオ音域の精度も、より一層高まるはずです。
むろん低音域〜中音域もです。



「音楽の構成」とは、
Tさん、Sさん、Dさんの3つです。
Tさんはトニック、Sさんはサブドミナント、Dさんはドミナントという名称がついているものです。

音楽上の物語の「起承転結」の中核をなすものです。

テナー吹きはリード奏者です。
すなわちメロディ・パート担当です。

その音楽の構成、ハーモニー構成の流れをテナー吹きでもつかめるように作成したものです。

理論を左脳で学んでも意味がありません。
脳内音感と運指が連動するシナプスが繋がらなければ二度手間の学習時間を必要とするハメになります。
二度手間ならまだいいほうです。

大変かもしれませんが、数をこなしたほうが勝ち!
のような気がします。
それも若くて頭が柔軟な時期に、将棋でいう「詰将棋」をたくさん解くような訓練の、
テナー吹き版として位置付けてもよさそうです。

これは、ほかのスケールパターンでも流用が可能です。

それは
「ケーデンス」をしっかりとふまえる!
ことが重要です。

この「ケーデンス」ですが、
テナー吹きは、Tさんに向かうU-Xだけで、やってはいけません。

その意味は、みなさんで考えてみて下さい。
発見してみてください。

フレーズの輪郭がつかめないようなパターンであっても、
「ケーデンス」とセットにすることで、ちゃんとしたメロディの物語が作れるのです。

その音楽習慣を日々積み重ねて、
自分の独自の演奏スタイルを構築していく!
というコンセプトです。


このパターン集は、
ギターリスト用の「超肉体派トレーニング」のようにも使えますし、
各小節ごとの気に入ったフレーズを自分なりにクローズアップして、
盗用(笑)して、自分のオリジナルサウンドの土台にすることも出来ることかと思います。

「8beat 4/4」と銘打っているものは、
「All table」の全パターンの一部の1小節を切り取って、半拍ずつずらしたものを列記したものですが、
Tさん、Sさん、Dさんの3つが上手く混じり合った形で、1小節内のフレーズを構成しています。

音楽上の物語の「起承転結」の様々な展開形を体得できる構成になっています。

この音の並びを8分音符だけでやるのではなく、
2分音符や4分音符なとをつかって符割りを変えて、
2小節、4小節などといった形で、大きくとらえてモチーフを作成すれば、
手軽にオリジナルメロディを作曲することも出来ます。

ある音を一音加えたりして、サウンド世界を拡げることもできます。


「美味しいフレーズ」をパクって繋ぎ合わせて・・・
そんな手法に限界を感じているベテランの方のとっても、何かしらのヒントを得るきっかけにもなるはずです。


まだ制作途中ですが、
順次アップしていく予定です。

テナー吹き用にすぐ練習できるよう「inBb」でmusescoreは作成しています。
カウントやメトロノームも同時に鳴らすことができるので、
わたしも、重宝しています。

だけでなく、たくさんのスケール・パターンも制作中です。

スケール・パターン集につきましては、
フルート奏者のトレバーワイの「音作り」の考え方に基づき、
低音域・中音域・高音域ごとの、1オクターブごとに「音作り」が行えるように作成しています。


バップでは、ドミソのような3和音の分散から、どの様にフレーズを発展させたのか?
その一例を、上げたいと思います。

オリジナルな、日々の練習用のエチュード作成のヒントとなるかもしれませんね。

ex013.png

※画像をクリックすると拡大します。

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posted by happy_kin at 09:42| Comment(0) | 日記

2018年12月04日

【図解】テナー吹き、バリトン吹きに必須! スラップタンギングについて! in札幌

テナーサックスやバリトンサックスの迫力のある音を出したい!
という方には、必見に値する記事です。

「テナー吹き」にとっての「カッコいいタンギング法」の秘密についても語ってみたいと思います。

みなさんが認識されているスラップタンギングは、
おそらく「ペンペン」のような特殊なサウンドを出すときに使うものだ!
ということではないでしょうか?

実は、それだけではないのです。

楽に、迫力のある音を出す出発点となるタンギング法でもあり、

音の出せない4畳半のようなアパートや深夜の時間帯でも、
ギターリストがアンプをつながないで、・・・や、
トランペット吹きのミュートを使った練習のような、
人の話す声程度の音量でも十分練習が可能になる吹奏テクニックの一つでもあるのです。

「妥協の息」のような、呼吸法に悪い影響(妙な力が呼吸法〜吹奏術にかかわる身体箇所への影響)を及ぼすことなく!
です。

因みに、
白い消音目的のモノがあると思いますが、あれはダメです!
これで練習している人の音って聴くと一発でわかっちゃうんです。
特に低音域が絶望的です。
(営業妨害?、でも、わたしは「いい音を出したい」というサックス吹きの味方です^^)

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スラップタンギング!
これは、コツがつかめないと本当にむずかしいです。

器用な人は、簡単にできてしまうのですが、
結構、その習得に苦心されている方も、決して少なくないようです。

なんとなく出来るようになってからも、
その精度をあげるのには、かなりの練習が必要です。

下手に力んで?根をつめて練習しすぎると、
舌を切ってしまったり、舌が荒れてしまって、食事をするとき醤油系の食べ物が舌に沁みて痛くて食べられない!
という、つらい憂き目にあったりもします。

ちゃんと出来るようになると、そのように舌を痛みつけることはなくなりますので、
ご心配は無用です。
「痛い奏法」ではなく、「ラクにカッコよく吹ける奏法」なのです。

また、天然系のリードだと、縦にスパン!と割れてしまうことが頻発するため、
厚めのリードを使うとか、半永久素材のリードを使って練習した方が経済的です。

わたしは「レジェール」というリードを愛用しています。
一番安い(笑)やつが、なぜか、お気に入りです。
とても、いい状態が長持ちします。


アメリカのジャズテナーの巨人たちで厚めのリードを使っている人が多かったのも、
以前にも記事にしましたが、スラップタンギングの影響なのかもしれません。

でも、スラップを使うと低音域や、バランス調整の悪い楽器でも
「ポン!」と、立ち上がりのよい音を、
ラクに、力強いサウンドを奏でることができるようになります。

タンギング全体の精度も、より一層高まります。

「tu」とか「du」とか、「ta」だけでは、テナーサックスの魅力は半減してしまいます。


「スラップタンギング」とは、「ペンペン」という音色だけのものではないのです。

たとえば、

この動画の5:03辺りから始まる、マイケル・ブレッカーの低音域の「ボン!」という音・・・。
これは、「tu」とか「du」では出ません。
スラップタンギングの舌の使い方の応用でないと、無理です。

「tu」とか「du」では、どうしても音がこもるというか、迫力のある、乾いた感じの「ボン」という音にはつながらないようです。

「ペンペン」に聴こえない、迫力のある音がラクに出せる「スラップタンギング」もあるのです。
スラップで使う舌の動きが、テナーサックスのタンギングにはとても重要な基礎的な舌の使い方のようです。

これは、以前にも記事にしましたが「嗚咽感」を伴うような自然な喉の開き具合とも連動させることがポイントとなりそうです。

最初は低音域!
そして、フラジオ音域にも応用させると、太い高音域の音色を獲得することが出来ます。

そして、何よりも、
スラップの感覚をマスターすると、全音域にわたり、とても楽に吹けるようになるのです。

チェロの荒々しいような迫力のある低音の魅力も、テナーサックスで表現できるようにもなることでしょう。

「妥協の息」からなる、線が細く音色の幅の狭い、クラシック・テナーサックス奏法のような、サウンドからも脱却できる足がかりとなるはずです。



ペイントで作成した、下手くそな図ですが、
スラップタンギングの第一歩として、これで、イメージをつかんでみてください。

sax002.png


※画像をクリックすると拡大します。

舌は下の歯についていなくても大丈夫です。
出来るようになった後の、喉を開くためのテクニックの一つとして図示しています。

「息を吐く〜吸う」ということは考える必要はありません。

舌の中央から奥の盛り上がったところを、上の歯の裏側より少し上にある少し盛り上がったような箇所・・・、
その少し上の空間に、舌をピッタリと密着させやすい場所があると思います。
そこに舌を、吸盤のように密着させ「パン」と放す要領です。

同じ場所を目指して、舌の同じ所をたたきつけるような練習も是非行ってみてください。
「ハ!ハ!ハ!」と、少し息が前へ漏れる感じになると思います。
どうも、これが「テナー吹き」の基礎となるタンギングのようなのです。

あるテナーの名手に教わったタンギング法です。
でも、とても難しく、実際の演奏時にも、どのように使うのかがわからない時期が、とっても長かったのですが、
このタンギングの要領をつかんだ瞬間、
劇的にカッコいいテナー奏法の道が開かれました。

迫力のあるサウンドを出すタンギングの「企業秘密」ともいえる、とても難しいタンギングのやり方です。
最初はとても難しいですが、出来るようになると、
本当に吹くのが楽になり、いろんな音色表現が出来るようになるので吹いていて楽しくなります。


スラップタンギングのコツをつかむ、もう一つの練習法として、
リードだけで練習してみます。

舌でリードを吸いつけます。
そして、「ポン!」と放す。

sax003.png

中音域で、出来ても低音域、高音域ではむずかしかったりもします。
音の跳躍のようなマルセイル・ミュールのエチュード風のフレーズや、
スケール・パターン集から、題材を選んでトレーニングを積むようにするといいでしょう。


【一口メモ】
スケール・パターンのある1小節のフレーズを、4小節繰り返して、
5、6小節目は4度上げる・・・ようにすると、
ブルースの練習にもなります。





posted by happy_kin at 13:45| Comment(0) | 日記

【図解】ピッチ修正にも万能! ラクに高音域、フラジオ音域を出す、下唇を巻かないアンブシャー解説! in札幌

今回は、図解で解説してみたいと思います。

極端すぎる?ようなアプローチ法ですが、
これによって、形作られるアンブシャーは、
さまざまなテナーサウンドを表現するのにも、とっても柔軟性があります。

下唇に歯型がつくような悩みからも開放されます。
「ピッチ調性」のキモである、ベンド奏法の原点でもあります。

フラジオ音域でもラクに出せるようになります。
これをマスターすれば、3オクターブ半を常用音域とすることも可能になるはずです。

はじめは、この感覚をつかむのが難しいので、極端に行った方がいいと思います。
車の教習で習うような、基本動作的のようなものとして捉えるのがよいようです。
自然とよい形に形成されていくはずです。


スゴい音のする、ホーン奏者は、
テナー吹きのみにならず、サッチモことルイ・アームストロングも、
オペラ歌手の発声方法を志向したという記述をいくつか読んだことがあります。

この考え方をもとに、理想的な口の中の状態からアンブシャー作りをする流れを図解してみたいと思います。



テノール歌手の第一人者、ルチアーノ・パヴァロッティが、口を大きく開いたときの理想的な状態の画像です。
Pavarotti01.PNG


舌の先端の形の役割として、舌で軽く下に押し下げることにによって、
喉を大きく開いているようにも見えます。
(小さな赤い点のところです)
Pavarotti02.png


次に、マウスピースの先端の位置ですが、黄色い点の舌が高く盛り上がった辺りを目指します。
こうすることで、高音域などの息を細い穴から高速で「プシュー」とマウスピース内に吹き込むときの、
口の中の理想的な形ができます。
噛んで下唇の裏側を傷つけることもなくなります。

Pavarotti03.png



次に、サックスを吹くときの口の閉じ方・・・
上下の唇の使い方と、高音域を出すときのポイントを図説します。

こんなに大きく、口を開けていては、サックスは吹けませんよね(笑)

とはいえ、呼吸法しかり、発声に至るまでの身体の使い方は、
サックス吹きにとっても、応用可能な理想的な要素がたくさんあります。
発音のポイントが、声帯から口内(リード)へと数センチ前にずれただけである!
と、わたしは考えます。

これを、拝借しない手はない!と。

sax001.png
※画像クリックで拡大します。


最後に、スタンリー・タレンタインのブレスの瞬間を切り取ったものです。

マウスピースを咥えこむ口の位置、下唇の形の、参考になるかもしれません。

turrentine01.PNG

大きくブレスをするとき、
a、口の上から b、口の下から c、口の両サイドから
の3つのタイプがあるようです。
近年は、cの口の両サイドが、主流のようです。
もちろん、鼻からブレスすることもあります。
ただし鼻からでは大量に息を吸い込むことは出来ません。
よって、鼻から吸い込むのはノンブレス(循環呼吸法)の時だけ!と、
考えた方が良さそうです。

turrentine02.PNG

turrentine03.PNG


テナーを長くやっている、ベテラン、上級者になればなるほど、
スタンリー・タレンタインのテナーサウンド・・・音色のスゴさと、そのサウンドの魅力に圧倒されるようです。


「俺の吹き方は難しいぜ!」
と、軽くいう、彼のほんの一瞬を切り取って見ました。


サックスのアンブシャーといえば、下唇を下の歯に巻き込むのが一般的だった頃(今もそう?)、
「黒人は唇が分厚いから、前に突き出て見える」・・・、
というようなことを、まことしやかに言う人がいましたが、
どうも違っていたようです。





posted by happy_kin at 12:03| Comment(0) | 日記